山形の旅(18)余目の倉庫群
鶴岡と酒田の間に余目という駅があります。
酒田から山形に行くとき、ここで乗り換えましたが、山形から新潟に向かう帰りにもここで乗り換えになり、1時間弱の待ち時間があったので外に出てみることにしました。
ここは庄内平野の真ん中で、庄内町といいます。
平成17年に余目町と立川町が合併してできた新しい町です。
(この写真は余目からではないですが)駅からは雪をかぶった鳥海山がきれいな姿を見せていました。
山形は山がきれいです。
駅前にはどっしりした旅館があります。
交通の要衝だからでしょうか。
前にも倉庫の記事で紹介しましたが、ここ余目には巨大な農業倉庫があります。
4階建てぐらいの高さがありますね。
倉庫の事務所は下見板張りのレトロな建物です。
隣の白い倉庫も味わいがあって、とくに「余目町農協」の太い文字がいいです。扉も渋い。
巨大倉庫を横から見てみました。
山形の他の農業倉庫と同様、雨除けのひさしが大きく突き出ています。
隣にも倉庫?と思ったら、これがなんと庄内町新産業創造館の賃貸オフィス。情報通信企業が入っています。
昭和12年(1937年)に土蔵造りで建てられた新堀農業倉庫雑品庫(床面積435平米)をきれいに改装、2008年にオープンしたものだそうです。
隣の巨大な倉庫は、新堀農業倉庫の本倉庫(床面積1350平米)で昭和9年(1934年)に建てられたものらしい。これも土蔵造り。両方とも旧余目町長の故高梨四郎さんが設計されたそうです。調べていくと、酒田の山居倉庫に対抗して農民自ら経営する倉庫として建てられたようですね。
本倉庫も観光案内所を併設する形で整備される方針のようですが、既に3年が経過。どうなっているのでしょう。
<参考>
庄内日報「農業倉庫を改装 新産業創造館 賃貸オフィスが完成 情報発信のシンボルに」(2008年3月4日)
「庄内町新産業創造館整備基本計画」(平成19年9月、平成21年2月)(PDF)
また旅館のような建物がありました。これも古そうです。
町の中心に向かって歩いて行くと、また別の倉庫がありました。こちらもかなりの規模です。
(取り壊し中の家ごしに撮っていますので、ちょっと不思議な図ですが)
広々とした敷地。
ずらりと並ぶひさし。
裏側に回ると小さな蔵のようなものが建っていました。
それにしても広い敷地です。
ちょっと変わったものを見つけました。
軒下の妻の部分に縄を吊っています。地元の人に聞けば分かるだろうと、通りがかりのおばあさんなどに尋ねるのですが、「さあ」という感じで、そんなに馴染みのあるものでもないようです。
電気屋さんで写真を見てもらってようやく、出羽三山で神事に使った引綱を、魔除けとして掲げているものだと分かりました。
まちなかで見かけた蔵。とても凝った造りになっています。
洋館付き住宅?
1時間もない待ち時間は、あっという間に終わり、特急いなほで新潟に向かいました。
車窓からは水を張って田植えを待つばかりの水田が続いていました。
もう日も暮れかかっています。
山形の記事はこれで終了。次は新潟に移ります。
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「酒田の百年農業倉庫」
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