カテゴリー「自転車旅行」の記事

2013年5月28日 (火)

春の香川・島めぐり(9)直島サイクリング

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男木島からは高松に戻るのが一般的なルートですが、今回は1日1便だけの高速船で直島に移動しました。

 

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高速船でも500円。安い。
この距離だとそれぐらいなのでしょうか。

 

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しかし、残念ながらお客さんは少なめ。
もったいないなと思います。

 

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直島の宮ノ浦港に到着しました。
92年に安藤忠雄さんの建築展で直島を知って以来、気になりながらも初めての上陸です。

 

宮ノ浦港には道の駅「なおしま」があり、芸術祭の中心らしさが漂っている場所ではないかと思います。(そう言い切れるほど回ってませんが)

 

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直島の観光エリアは、玄関口の宮ノ浦と、島の中心だった本村、アート施設のベネッセエリアに分かれています。(観光以外では三菱マテリアルエリアもありますが)

 

春会期には宮ノ浦の作品はあまりなくて、島の反対側にある本村を目指します。
エリア間の移動は徒歩では大変なので、レンタサイクルを借りました。本村に行くならこれで十分です。

 

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レンタサイクルのかごに地図が貼ってあって、よく考えられています。

 

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本村の入口にある家プロジェクトの「はいしゃ」に寄ります。
外観からは想像できないような内部です。
家プロジェクトは空き家などを改修して芸術作品にしたもので、芸術祭以前の1998年からスタートしたそうです。現在7軒。

 

やはり直島は観光客が多い。

 

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本村の中心部には洋館付き住宅がありました。

 

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塀や扉も含めていい感じです。
芸術祭には関係ありませんが。

 

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本村の漁港。
目の前に向島が見えています。
いずれこういう島も会場になるのでしょうか。

 

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本村には古く懐かしい町並みがあります。
三分一博建築構想展で、この本村の成り立ちについての解説映像があり、参考になりました。

 

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観光地化されていて、こんなお店やカフェなどもあります。
観光客も行き交っていました。

 

ただ、春の人出はまだましだったようで、各作品、並ぶことなく見ることができました。
暗闇の中に淡い光を見るジェームズ・タレルさんの「バック・サイド・オブ・ザ・ムーン」がやはり印象的。

 

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町並みはきれいに整えられています。
この小石を積んだような塀が面白い。

 

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神社も作品化されています。
境内を掘ってしまうとは大胆な。

 

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ベネッセエリアは今回時間がなかったのでパスして、宮ノ浦に戻りました。
直島銭湯は眺めるだけ。宮ノ浦の路地も良いです。

 

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レンタサイクル店の壁に、アートの島になる以前の直島地図を見つけました。
直島にも島四国があるのですね。

 

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道の駅「なおしま」。
非常に現代的な建物です。

 

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ちょうど高松行きのフェリーが出発するところでした。
一列に行列。宇野より高松に帰るお客さんの方が多かったのは、香川県内の観光客が多かったのでしょうか。

 

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港にぽつんと草間彌生さんの赤カボチャ。
私ももう帰る時間です。

 


より大きな地図で 瀬戸内国際芸術祭2013 を表示

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2011年9月17日 (土)

山形の旅(15)山形市内をサイクリング

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酒田を午後に出て、列車を乗り継ぎ、夕方山形市に到着しました。
山形国際ホテル泊で、この写真はホテルからの眺めです。
山形は遠く山に囲まれた盆地です。

 

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山形駅はメタリックな駅ビルです。
県庁所在地らしい立派な駅。

 

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駅前からイオンショッピングセンター行きの無料シャトルバスが出ているのが今風でしょうか。

 

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街並みはすっきりしていて、きれいという印象です。
一部しか見られませんでしたが、街路はいたるところ、きれいに整備されています。

 

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今回、山形市内で使える時間は半日だけでした。
あまりに時間が短かったかも。

 

「城下町やまがた観光レンタサイクル」があるので、これを利用しました。
観光客は無料で利用できます。山形駅観光案内所など、8ヶ所の貸出返却ステーションのどこで借りても返してもいいシステムです。

 

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山形市内中心部の七日町に社会実験の自転車道があってびっくり。
思い切った実験をしています。
反対もあるようですが。

 

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新しい山形については以上ですが、私はもちろん古い街の方に興味があって、それに関しても山形市は力を入れているようでした。
「城下町やまがた探検地図」というものがあり、これは街の看板ですが、大判のマップやウェブでも配布されています。
 →HP「城下町やまがた探検地図」

 

江戸時代の城下町だけでなく、近代の街もカバーされています。

 

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香澄町で見かけた立派な洋館。

 

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和風の古そうな住宅。

 

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街中にも石造の蔵があります。

 

今回、山形市に関しては少ししか回れなかったのですが、2回に分けて紹介します。

 

 

 

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2011年7月24日 (日)

山形の旅(8)酒田でサイクリング

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鶴岡で夕方まで過ごした後、列車で30分、酒田に移動しました。酒田は北前船の港町で、今回の旅行のメインといってもいい町です。
駅前にある背の高いホテル(ホテルイン酒田駅前)に泊まりました。

 


より大きな地図で 山形旅行 を表示

 

唐突ですが、酒田は新潟と似ていると思います。
ともに大きな川の河口に位置する、日本海航路の港町です。
河川を介した内陸の物資と、海を介した他地域の物資とのやりとりの場であるのでしょう。
川が押し流した大量の砂は、日本海の強風にあおられて砂丘をなします。その砂丘の背後に町ができます。

 

酒田は、「砂潟」とも書くらしく、「狭潟」を語源とする説もあるようです。それなら、新潟にさらに似てきます。

 

酒田は奥州藤原氏の遺臣36人が開いたという伝説があります。
京都から日本海へ抜けて、海路、酒田に至り、ここから最上川を遡って、陸路、山を越え平泉に至るルートがあったと聞くと、日本地図のイメージが変わります。

 

酒田には「西の堺、東の酒田」という呼称もあるそうです。
ともに交易で繁栄し、また町衆による自治の歴史があります。堺の自治は戦国時代で終わりますが、酒田は、江戸時代まで三十六人衆の町衆による自治が続いていました。

 

なんとなく酒田のイメージができましたでしょうか。

 

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ホテルから西の方向を見たところです。
所々にかつて砂丘だった丘があり、防砂林としての松林が見えます。
(指が入ってすみません)

 

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翌朝、酒田の街をレンタサイクルを借りて回りました。無料。
市内各所で借りることができ、私は駅前を利用しました。
天気は良くなかったのですが。

 

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初めての街では、できるだけ郷土資料館を訪ねます。
今回もまず酒田市立資料館を訪ねました。
到着したところで雨が降り出し、館内に駆け込みました。

 

酒田の歴史、民俗などの展示があり、有名な酒田の大火(1976年)に関する展示もあります。大火では市街の中心部が焼けてしまいました。館内はそう広くありませんが、ゆっくり見せてもらいました。
震災後に観光客が減っているらしく、大阪から来たというと館長さんに妙に喜ばれてしまいました。(遊びに来ている身で恥ずかしいのですが)

 

この後は、個別に記事にする以外にあちこち走り回った写真を載せておきます。

 

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砂丘ですので、こんな坂もあります。Y字路。

 

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坂に建つ、元割烹か何かでしょうか。

 

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クドウ時計店。
トタンに覆われてはいますが、たぶん近代建築。

 

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インパクトのある大衆食堂。
山形ホールという名前も良き時代をイメージさせます。

 

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S字カーブ。

 

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港に近い、古そうな建物。

 

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同じく港に近い、港らしい家並み。

 

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邸宅の門。
立派な松の木は防砂林の生き残りでしょうか。

 

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駅の近くにあった整地記念碑。
戦前のものかと思います。

 

かなり偏っていますが、酒田の街をイメージしていただいたところで、次回から個々の建物や地域を紹介していきます。

 

 

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2010年11月14日 (日)

新潟なつ歩き(16)宿根木へのサイクリング

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「新潟なつ歩き(15)佐和田から小木へ」の続きです。
佐渡島南岸の小木に到着した後、小木の探訪は後回しにして、まず宿根木を目指しました。
小木も宿根木もかつて栄えた港町です。
宿根木は中世以来、小木は近世から明治まで、佐渡の金銀の積出と北前船で栄えました。

 

宿根木は歩いて行くにはやや遠く、バスの本数も少ないので、南佐渡観光案内所のレンタサイクルを利用しました。
ご覧の通り、電動アシスト自転車。数日後に値下げしたようですが、この時は2時間600円、以後1時間200円でした。
おまけに観光案内所で手荷物も預かっていただけました。
すぐ前がバス停なので非常に便利です。

 

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<佐渡国小木民俗博物館のジオラマ>

 

今回、電動アシスト自転車で助かりました。
というのは、このあたりは台地が海まで迫っているんです。
手前の入り江が小木で、蛍光灯が映り込んでいるあたりが宿根木(分かりにくくてすみません)。台地をまたいでいくことになります。

 

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出発してすぐに坂道を快調に駆け上がります。
登り切って、小木漁港を見下ろしたところです。

 

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模型屋さんでしょうか。
どなたもおられませんが、塔の模型を製作中でした。

 

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道は整備されていて、谷をまたいで走っています。

 

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谷を見下ろすと谷に潜むように元小木の集落があります。
風を避けているんでしょうか。

 

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台地に上がってしまえば、それほど起伏はありません。
道ばたにはお地蔵さん。遠くに見えるのは巨大な幸福地蔵さんです。
そこまで寄り道する時間はないので通過します。
洞窟などもあって気にはなったのですが。

 

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水田の向こうに水平線が見えて、この季節はとてものどかです。

 

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やがて大きな建物が見えてきました。
大きな扉が半ば開いていて船の姿が見えます。
ここは佐渡国小木民俗博物館の千石船展示館です。
(入館料は500円)

 

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大きいでしょう。
平成10年に実物大で復元された512石積の白山丸です。
全長は24m。かつて、このような船が宿根木で建造されていました。

 

ちなみに大阪の「なにわの海の時空館」にある復元された菱垣廻船は全長30mだそうです。

 

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中に入ることもできるんです。
引っ越し前の部屋と同じで、荷物がないと分かりにくい面はありますが、船内にいる感覚を体感することができます。この下にもう一層あります。

 

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ところで、佐渡国小木民俗博物館の本館はこんな建物です。
実は大正9年に建てられた宿根木小学校の木造校舎を利用しています。
開館は意外に古くて昭和47年。民俗学者・宮本常一の提案で実現した博物館だそうです。

 

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外観は小学校そのもの。

 

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玄関の柱の礎石には柔らかそうな石が使われていました。

 

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展示室にも収まりきらないぐらい、石臼がたくさん収蔵されています。佐渡は石臼の産地で、大正時代まで北海道に送られていたそうです。

 

資料によると、
「相川金銀山の開発によって、鉱石搗砕用の石磨(うす)をはじめ、多種多様な石製品が必要となり、播磨地方から石工が来島し、新しい石切場を開いた。佐渡では、鉱石用上磨・下磨、奉行所や寺社の石垣石や土台石、地蔵、粉挽き臼等製品ごとに石材の使い分けが行われ、それぞれの石切場群が存在する全国的にも希少な地域である。相川には石工専業の町が存在したほか、椿尾や小泊などの石工の村も出現した。」(新潟県・佐渡市『世界遺産暫定一覧表記載資産候補提案書「金と銀の島、佐渡 ―鉱山とその文化―」継続審議案件の検討状況報告』より、平成19年)

 

また、「佐渡には近世の石造物が数多く現存し、良質な石材を提供する石切場が島内各地に分布している。片辺や吹上といった 外海府海岸沿いの石切場では、主に鉱石粉成用の石臼の石材が切り出された。一方真野湾岸の小泊・椿尾一帯では、墓石や穀物用石臼の石材が産出された。」とも記載されています。

 

小泊・椿尾は半島の反対側です。
ここでも鉱山から派生した産業が生まれているんですね。

 

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館内に入ると、廊下も小学校の廊下のままです。

 

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ほとんどの教室はぎっしり生活用具などの展示品で埋まっていますが、一室だけ教室として保存されている部屋がありました。こういう配慮はありがたいですね。

 

裏には新館もあり、佐渡の漁労用具、船大工用具、農具などが展示されています。
ジオラマなどもあって、かつての南佐渡の生活を知るには役立ちます。

 


より大きな地図で 佐渡 を表示

 

 >「新潟なつ歩き」シリーズの目次はこちら

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2008年5月31日 (土)

新潟まち歩き(18)砂丘をサイクリング

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新潟ふるさと村に到着したわけですが、時間の関係でふるさと村はパスして、自転車で帰ります。
にいがたレンタサイクルは使い勝手がよく、市内20ヶ所のステーションのうち、自転車をどこで借りてどこで返してもいいんです。私は新潟グランドホテルで借りましたが、駐車場がステーションになっている場合もあってユニーク。料金は3時間100円、以後1時間100円と格安です。

 

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左岸の広い河原をもと来た方向に走り出しました。爽快。

 

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なかなか渡れる橋がないので、平成大橋まで戻って右岸に渡りました。

 


大きな地図で見る もともとこのあたりを走ってみたいなと思ったのは、地図を見ていて、数kmにわたってうねうね続く道、しかも林に囲まれた道が気になって、どんな風になっているのか見に行ってみたかったからでした。恐らく防風林のある旧集落が古い砂丘上に並んでいるのではないかなあという推測です。

 

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川を渡ったところにある鳥屋野の旧集落。鳥屋野神社の近くです。道は入りくんでいます。

 

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立派な蔵がありました。このあたりは、蔵の上に大きな屋根を架けるんですね。屋根との間に隙間が開いているようにも見えました。

 

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うねうね道を走り出すと木杭の列が。博物館で、「はさ木」を見たのですが、それに近いものでしょうか。昔、低湿地だった新潟の田では、並木を植えておいて、そこに棒を渡し、稲束をかけて乾燥させていたそうです。そういう並木を見たかったのですが、今回は見られませんでした(車窓からはそれっぽいのを見た気もします)。

 

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屋敷林はたいてい松でした。
防風林というだけではなくて、砂丘が動かないように固定する意味もあったかもしれません。

 

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道に沿って、煉瓦塀もありました。

 

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それぞれの屋敷は深い屋敷林に囲まれています。門柱がちょっと近代っぽい。

 

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ところどころ、こんな蔵もあります。新潟の蔵は、立派な蔵です。

 

うねうね道はやはり想像したような道で、ゆるいアップダウンがあり、車通りは少なく、サイクリングするにはいい道でした。ところどころ、大きな道を横断するために迂回しなければいけませんが。こういうところ、サイクリングコースにしたらいいなと思いました。地元の人には迷惑かな。

 

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さて、ここまで来たので少し寄り道して、鳥屋野潟を見に行きました。今では少なくなった潟の一つです。湖岸(潟岸?)には桜並木があり、桜の季節は美しそうです。

 

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湿地帯には多くの水鳥がいました。
朝方、夕方などとくに情緒がありそうです。

 

このあと新潟の町に向かって一直線に北上、ミニミニサイクリングを終えました。

 

 

 

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2007年10月14日 (日)

しまなみサイクリング

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先週、今治から尾道へ、しまなみ海道を渡るサイクリング・ツアーに参加してきました。
団体行動なので落ち着いて写真を撮れなかったのですが、その中から少し紹介をします。

 

今治へは神戸からダイヤモンドフェリーを利用しました。
船はスターダイヤモンド、9463t。
金曜の夜遅くに出て、土曜日の早朝に着きますので、芸予諸島を旅行するには便利です。
難点は仕事から直行するので荷物が増えること。
今回は輪行(自転車を持ち運ぶこと)だったので、さらにたいへんで、仕事中は大阪駅の手荷物預かりに預けました。

 

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最初に渡るのは来島海峡大橋(1999年)です。
今回のサイクリングでは、しまなみで7つあるうちの6つの橋を渡りました。
(2つ、3つつながっている橋があるので、細かくいうと9つ)
一番大きいのがこの来島海峡大橋です。

 

すばらしいお天気でしょう?
白い橋が、空・海の青、島の緑に映えています。

 

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大島大橋(1988年)の上から。
それぞれに違う形の橋です。

 

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多々羅大橋(1999年)。
愛媛県と広島県の間にかかる橋。

 

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今回初めて知ったのは、自転車向けにつくられている部分が多いということ。
もちろん車が最優先なのですが、その次が自転車のようです。
橋は海面からかなり高いので、地上から橋の上まで数十メートル上らないといけません。そのため、自転車用にゆるいスロープの側道がつくられています。歩いても渡れますが、歩行者なら階段の方がよいでしょう。自転車向けの設計です。整備費用を考えると、手放しで喜べませんが、ありがたいことだと思います。ちなみに利用料金は全ての橋を渡っても500円。非常に安いです。

 

景色がよく走りやすいこと、レンタサイクルが各地にあること、連休であること、季節がよいこと、天気が良いこと、いろいろな条件が重なったためでしょう、かなりの数の自転車とすれ違いました。
せっかく整備された自転車道なので、こうして利用されていることはうれしいことです。

 

 

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2007年4月22日 (日)

自転車を換える

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私は最寄り駅までの通勤に自転車を使っています。
往復6km、高低差150m。普通のシティサイクルではきついので、サイクリング用の自転車です。
その自転車が3月の初めに壊れてしまいました。ペダルの軸の劣化による破損、修理は不能ということで、やむなく廃車。
10年乗っていて、走行距離は1万kmを越えるはずなので仕方ない面もありますが、扱いが荒かったのもたしかで、反省しています。

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その後継として、この自転車に買い換えました。
前の自転車は日本製で、今回は台湾製。
今は部品メーカーがほとんど海外になってしまって、日本製と言っているものも中国からの部品ばかりであったり、中国で組んでいたりするようです。
かなりコンパクトでキビキビ走れる感じです。

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知人にこちらの本格的な自転車屋さんを紹介してもらったのですが、予算的にオーダーメイドはきついので、アドバイスを受けて完成品を買う形になりました。
池田にあって、古い道沿いの古い蔵を改造した店舗なんですよ。面白いでしょう。
別に古い蔵が気に入ってというわけでもなくて、自宅に蔵があったからそれを使ったそうです。(といいつつ、うまく内装も工夫していますが)

新しい自転車もすぐに馴染んで良かったのですが、
前の自転車をあっさり粗大ゴミに出せずにまだ置いています。

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2006年9月 9日 (土)

ツール・ド・フランスのドキュメンタリー

『マイヨ・ジョーヌへの挑戦/ツール・ド・フランス100周年記念大会』、英題”HELL ON WHEELS"、2004年、ドイツ、123分
監督:ペペ・ダンカート
『OVERCOMING ツール・ド・フランス 激闘の真実』、英題"OVERCOMING"、2005年、デンマーク、108分
監督:トーマス・ギスラソン
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九条のシネ・ヌーヴォXで上映中のツール・ド・フランスのドキュメンタリー2本を観てきました。
まず、シネ・ヌーヴォX(エックス)というのは、シネ・ヌーヴォの2階に新たに作られた上映スペースです。ミニミニシアターですが、国名小劇(日本橋にあるお休み中の映画館)よりは収容人数ありそう。6時の上映は補助椅子を出すほどの満員でした。

映画の説明をする前に、ツール・ド・フランスの説明をした方がいいと思います。
私にしても昨年のジロ・デ・イタリア(イタリア一周レース)からちょこちょこと見始めたばかりであまり詳しくないので、割り引いて聞いてください。

ツール・ド・フランスは、毎年7月にフランス(及び一部周辺の国)で3週間にわたり開催される、最大・最高位の自転車ロードレースです。全20ステージで優勝が争われます。初日は短いのですが、あとは200km程度のレースが続き、間に個人タイムトライアル(1人ずつ走る)、チームタイムトライアル(チームごとに走る)などのステージがあります。総走行距離は3500kmほど。2000mの峠に登ったりもしますし、完走しないといけないので相当過酷です。9人1チームのチーム競技ですが、チームの総合成績を競うのではなく(そういう賞もありますが)、全ステージを通じて最も短い時間で走った個人に与えられるマイヨ・ジョーヌ(黄色いジャージ)を獲得するのが一番の目的になります(強豪チームは)。この1人の優勝者を出すために他のチームメイトはアシストする形になります。各ステージ優勝でも相当な名誉のようです。

ほぼ同時に公開されている2本ですが、それぞれに味わいが違います。(ネタバレありです)

『マイヨ・ジョーヌへの挑戦』の方は、2003年大会でのチーム・テレコム(現T-モバイル)への密着取材。もっと限定するとツァベルとアルダークという長年コンビを組む2人が中心です。3週間、起居をともにするルームメイトの相性は辛いレースで重要なんですね。ツール・ド・フランス100周年記念作品ということもあって、ツール(略してこう呼ぶ)に関わる人々ーマスコミであったり、警備員であったりーにもスポットライトが当たっています。

もう一方の『OVERCOMING』の方は、2004年大会でのチームCSCへの密着取材です。こちらはチームワークを強調する異色のチームということで、プライベートで悩むエースのバッソとサストレ、彼らを助けたいと思う監督やチームメイト、監督を励ますスタッフ、突然の(しかし確率の高い)怪我、勝利の喜びと敗れた落胆、ライバルチームとの駆け引き、引退の決意などが生々しく描かれます。改めて、バッソっていい人なんやなあと思います。その結果、悩みをライバルであるランス・アームストロング(2005年大会までツール7連覇達成)に相談してしまう危うさにつながるのですが。

わたしの場合は、『OVERCOMING』の方が好みでした。
どうすれば2人のエースとチームメイトがともにチームワークを発揮できるのか、自分がプレッシャーを与えているのではないかと悩み、「励まし方を学びたい」としんみり話す監督の姿には、自分が職場でどんなことができているかと思い返してしまいます。そして、一生懸命、監督を励まし、選手を元気づけるフィジカル・セラピストの姿には心打たれます。

現在はブエルタ・ア・エスパーニャ(スペイン一周レース)を開催中。
Jスポーツでは、今年から3大レース(ツール、ジロ、ブエルタ)が生中継されています。残念ながら、盛り上がりに水を差すように、ドーピング問題で今年のツール直前に大量の出場停止者が出ました。その中にはCSCのバッソも含まれます。今年のツール優勝者もドーピング陽性反応が出て、優勝剥奪になりそうです。

それでも、故郷に近いステージで勇姿を見せたいと飛びだしていく選手、ちゃっかりゴール前で優勝をさらう選手、エースを助けることだけにやりがいを感じている選手、ライバル選手同士の協力や、自分は勝利に値しないと感じれば勝ちを譲る姿など見ていると、本当に面白いなと思います。平坦なステージ、山登りのステージ、カーブの多いステージなど、様々なステージがあり、それぞれ得意な人が勝利を狙います。いろんな勝利が用意されているのが良いです。これだけたくさんの景色を眺められる競技もないのではないでしょうか。

この映画を見ると、とにかくみな無事に完走してほしい。そう思います。
...
....

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2005年10月11日 (火)

法隆寺へのサイクリング

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お誘いがあり、仲間と大阪から大和川をさかのぼって法隆寺までのサイクリングに出かけました。

あいにく雨のぱらつくお天気でしたが、雨のひどい時間は食堂でやりすごして、うまくずぶ濡れにならずにすんだのは奇跡的。

法隆寺についても中には入らないという、ある意味、目的に徹したいさぎよいサイクリングでしたが、法輪寺、法起寺あたりもぐるっと回って、コスモスあり、法隆寺といえばの柿あり、稲穂ありの里のサイクリングを楽しみました。

大阪あたりももう稲刈りは済んでいるのに、このあたりはなぜまだなんでしょう。

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