
“17歳的天空”(17歳の空)、2004年、台湾、93分
監督:DJチェン
この映画の感想は、書こうか書くまいか迷いました。
が、やはり書くことにします。
私はどこの映画が好きと聞かれると、台湾!と迷わず答える台湾映画好きです。
それは三番街シネマで侯孝賢の『冬冬の夏休み』を観たのが、劇場で映画を観るようになったり、アジア映画好きになったきっかけだということもありますし、その後も、楊徳昌(エドワード・ヤン)や陳玉勲作品など、とてもいい映画に出会えたことがあります。情感のいい映画が多いんです。
しかし、台湾映画は台湾で人気がないらしく、今ではほとんど映画が撮られていないようで、日本公開となるとさらに少なくなります。年に数えるほど。なので、台湾映画好きとしては、とにかく来るものを拒まずで観ることになります。
いつもながら前置きが長くてすみません。
だから、『僕の恋、彼の秘密』も絶対見逃さないつもりで観にいきました。上映館は梅田ガーデンシネマ。
話としてはシンプルなゲイのラブコメディです。田舎のウブな青年が都会の台北に出てきて恋をする。
いくらゲイ映画でもここまでゲイ(しかも男だけ)しか出ないのは珍しいのではないかと思う徹底ぶり。
誤解なきように書いておくと、私はゲイ平気ですので、それが嫌なわけではありません。自分は違うけど。
筋が恥ずかしくなるぐらいシンプルなんですよ。タイトルにある「彼の秘密」というのに納得がいかないのも一因。結構、テンポはいいんですけどね。朱延平(チュー・イェンピン)みたいといえば、分かる人には分かるでしょうか。(誰でも分かるたとえじゃなくてすみません)アイドル映画として鑑賞すべきなんでしょうかね。
・・・でも、出てくる登場人物のうきうきしてる雰囲気がよいのでよしとします。
(一つ気になったんですが、失恋を嘔吐で表現するのは台湾文化なんでしょうか。)
以下、長い余談ですので、お好みで。
この映画のかかっていた梅田ガーデンシネマ(とシネリーブル梅田)は、梅田スカイビルにあって、3つの理由で好きな映画館です。
1.梅田から長いトンネルがあって、現実の世界と映画の世界にワンクッション置いてくれる(余韻にひたれる)
2.映画館の待合いからの眺めがよい(梅田貨物駅が目の前に広がります。いつまでかな)
そして
3.梅田スカイビルの広場でよくイベントをやっている。
ちょうど、このクリスマス前の時期は、毎年ドイツ・クリスマス・マーケットをやっていて、ドイツの屋台が並びます。まして今年は日本におけるドイツ年。この寒いのに結構賑わってました。
映画前や後に買い食いするのが、プラスアルファの楽しみです。
今回は、においにひかれて、砂糖がけアーモンド(とカシューナッツ)を買って帰りました。ドイツのおじさんが屋台の大鍋でこのお菓子を作ってます。棒で混ぜるたびにアーモンドにバニラ・カラメルとシナモンが焦げた甘〜い香りが漂っていて、ドイツの子供ならいてもたってもいられない気分になるやろなあと思ってしまいました。大人でも顔がほころびますよ。
↓このお菓子については、こちらの方が紹介されてました。
http://www.geocities.jp/deutschebaeckerin/KondiDE/
GebrannteMandeln.html
おいしそうでしょう?

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