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2026年3月

2026年3月29日 (日)

越水浄水場・桜の通り抜けで遺構見学(西宮市)

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2024年の春、西宮市の越水浄水場で開催されていた桜の通り抜けを見学しました。

昭和23年から開催されている恒例の行事です。
2026年(令和8年)は4/1(水)〜4/12(日)までの開催で、
平日は10:00〜16:30、土日は9:00〜17:00です。
詳しくはこちら↓
西宮市HP「越水浄水場一般開放(桜の通り抜け)について」

越水浄水場が開設されたのは大正13年のこと。
西宮市HP「【満池谷】越水浄水場の竣工」に当時の写真なども含めて紹介されています。
水源は、当時瓦木村の武庫川水源地(現在は松並町の武庫川取水場)で武庫川の伏流水が取水されて送られるとともに、それを補うため夙川からも取水されていました。

桜については、大正13年、水道創設記念で浄水場からニテコ池にかけて100本余りが植えられたのが最初です。
その後、昭和7年、第2浄水場の完成を機に増植。昭和29年から30年にかけて、水道創設30周年記念として、桜の研究家・笹部新太郎氏の指導で武田尾などの演習林から山桜、里桜、彼岸桜など苗木260本余りが植えられたそうです。(浄水場内の看板より)
なので桜も一斉に咲くのではなくて順に咲いていくようです。

と言いながら、私としては目的は桜よりも遺構です。
この後、紹介するように構内にはいくつか大正13年来の浄水場の土木遺産が見られます。
実は構外にも遺構はあって、それはいつでも見られるものなので別記事とします。→こちら

越水浄水場の最寄りは阪急甲陽線の苦楽園口駅です。
有名な桜の名所の夙川を越え、貯水池であるニテコ池などを見ながらなので、見どころの多い道です。

(訪問日:2024年3月31日)

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門をくぐって最初に見えるのはこの眺め。
外から見えて気になっていたものに近付けます。

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まずはこの石碑。「紀徳碑」(大正13年)です。

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ありがたいことに下に解説が書かれていて、碑文が読み下されています。
要約すると、宮水で有名な西宮の地下水はその取水可能な範囲が限られる上、冬場の酒造シーズンになると一斉に汲み上げられて水が不足する状況だったそうです。そこで実業家の辰馬吉左衛門(白鹿)が50万円、八馬兼介が30万円を寄付して水道が整備されたことを記念しています。

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西宮市HP「【満池谷】越水浄水場の竣工」には越水浄水場の鳥瞰図が出ていて、そこには現在空き地になっている場所にも建物が建っていたことがわかります。このような階段も建物につながっていたものなのでしょう。

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こちらも階段と柵。

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谷を見下ろすと噴水の遺構が見えます。このエリアに入ることはできません。
黒い柵の向こうは、いつでも入れる西宮震災記念碑公園です。かつてはニテコ池までつながる水道施設内でした。

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さらに進むと空堀のようなものに囲まれた配水池があります。
残念ながら配水池を飾っていた装飾は今はありません。
ただ柵や擁壁などはあります。

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一部、変わった作りの階段がありました。
位置的に今はなくなった噴水がある直線上だと思われ、水が流れていたのかもと思う形です。

 

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浄水場内の眺め。桜のピークを外していて、人は少なめでした。
写真は撮りやすいけど。

造幣局の通り抜けのように人の波に乗って一方向に進まざるをえないといったことはなくて、通り抜けだけど回遊できます。通り抜けることもできます。

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メインの通路から左に折れた正面にもう一つの見どころがあります。

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一段高くなったところに登る階段と、その中央にある壁泉です。

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もう少し近付いてみます。
吐水口からの水を半円の皿で受けています。

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この吐水口、酒樽の形をしているんですよ。
おまけに西宮市の市章(大正15年制定)が入っています。

この形は敷地外にもう一つあります。

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階段の上には池のあるエリアがあって、庭園だったようです。

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池を別の角度から。

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裏門に続く道。コンクリートの柵があります。
広田神社の方に抜けることができます。

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コンクリートの柵の一部。気になる形です。

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いろんな桜が植っているので、中には満開の桜もありました。

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桜は古いものだけでなく、平成29年に宮城県女川町から寄贈された津波桜なども植っていました。

桜の通り抜けは越水浄水場の構内に入れる限られたイベントですので、この機会に見学はいかがでしょうか?

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 「越水浄水場・桜の通り抜けで遺構見学」 この記事
 「越水浄水場の外にある遺構」
 「水道施設だったニテコ池」
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