再度公園の休憩所(神戸市北区)
前回に続き、神戸市の六甲山地にある再度(ふたたび)公園の話です。
今回は修法ヶ原(しおがはら)池畔にある休憩所を取り上げます。写真多めに載せたかったので(ここが気に入ったので)別記事にしました。
これは休憩所を正面やや左から撮った写真です。
訪問日:2024年5月26日

<神戸市「失業応急山地開発再度公園道路新設工事報告」(昭和12年)の付図の一部>
上の写真と見比べてほしいのですが、特徴がほとんど変わっていないことが分かると思います。
例えば、腰壁に石を貼り付けてあるところとか、柱に斜めの補強材が入っているところなどです。

<神戸市「失業応急山地開発再度公園道路新設工事報告」(昭和12年)の表紙の一部>
さらには報告書の表紙にもこの休憩所が写っています。
注意すべきは、この写真を見る限り、奥の壁はありません。風除けのために後から塞がれたのではないでしょうか。
真ん中に白く四角いものは見えていますが、これは後でそれらしきものを説明します。
ユニークなのは休憩所が左右非対称で、西側にアール型の突出があることです。
絵図には表現されていないんですが。
入り口の様子。入り口まで石が敷かれています。
絵図に現れている基礎部分のコンクリートもあります。
内部の様子。それほど広くはありません。
右側には新そうな石張りの壁があります。ここの造りを覚えておいてください。
アールの突出部はこのようにぐるっと回るベンチになっています。
外の人と会話したり、池を眺められます。
屋根の構造。部分的にトラスになっています。
休憩所の東側から。このあたり、石の貼り方が面白いですね。
遊び心があります。
問題の裏側。中央にずんぐりした煙突のような部分があります。
思い出してもらうと、内側は壁になっていて、煙突はありません。
報告書表紙に写っていたのは煙突ではないのでしょうか。
元々は火を焚いたりできるようになっていたのかななどと想像しますが、確証はありません。
そして公園内にはもう一つ、西山の遊歩道上に、休憩所跡らしきものがあります。
「神戸市勢要覧第18回」(昭和13年)の再度公園に関する記載に「山の家風の四阿も森林逍遥路に添って各所に建設されてゐる」と書かれています。これがその痕跡ではないかと思います。
見ると柱の跡やベンチの付いていた跡のようなものが見られます。
反対側にも同様のものが観察できます。
この遺構に続く道には石敷きがあり、今では普通の山道になりつつありますが、おしゃれな逍遥路だった名残が伺えます。
今回は再度公園で気になったポイントについて少し詳しく紹介いたしました。
以前訪ねた公園では枚岡公園の休憩所を思い出します(まだ残っているのかな)。
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