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2024年6月12日 (水)

元代用公園の松原橋児童公園(京都市東山区)

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2021年の年末、鴨川に架かる松原橋の東詰にある松原橋児童公園(松原橋公園)を訪ねました。
この公園は当初、代用公園で、昭和27年4月1日に正式に公園として指定されました。

代用公園というのは、京都市街の中心部に児童公園が不足する中、正式な公園を設置するには用地買収費用など市の予算が足りないため、社寺・道路・広場などを求めて代用としたものです。昭和13年6月に、まず耳塚と西本願寺前に開設し、非常によく利用されたため、昭和13年度に追加で10ヶ所が指定されました。(『(京都)市政概要 昭和14年』)追加で指定されたうちの1つが松原橋児童公園のようです。

代用公園については、土井勉氏の「京都市の公園形成史ー第二次大戦前までー」で知りました。
松原橋児童公園は買収によって用地確保されたらしいです。

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全景がこれだけという非常に小さな公園です。
それでも子どもたちによく利用されていました(写真はできるだけ子どもたちを避けて撮っています)。

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公園の北側から。京都でよく見かける人研ぎの滑り台があります。

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砂場。こんなに縁が太い砂場は見たことがないので、理由が気になります。

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藤棚は小さなものです。
藤棚でよく見かけるテーブル&ベンチはありません。

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コンクリートのベンチ。質感が滑り台に似ています。

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ジャングルジムとぐねぐねした雲梯。
パステルカラーで一体感があります。

とくに古い遺構などは確認できませんでしたが、昭和の公園の雰囲気はとどめています。

<関連記事>
 ⚪︎他の代用公園
  「上柏野児童公園」(京都市北区)
  「睦児童公園」(京都市上京区)
  「耳塚児童公園」(京都市東山区)

  近代の公園目次

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