飛鳥井児童公園(京都市左京区)
しばらくぶりに公園の記事です。
2021年12月、京都市左京区の公園を2つ回りました。
まずは飛鳥井児童公園です。京都の公園の中でも比較的早く、昭和13年にできました。
大正時代まで田んぼで、昭和初期に宅地化しています。近代京都オーバーレイマップを見ると、公園の東1/3には田中変電所が建っていたようです。
まずは南側の門から。近代のデザインの門です。
訪問日:2021年12月4日
もう少し近づいて見ます。
丸みを帯びたデザインで、曲線部に短い3本のスリット、足元も少し削っています。
公園名は銅板で、右から「飛鳥井児童公園」と書かれています。
西側の門にも同じ書体の公園名表示がありますが、傷もなくきれいで何だか作り直したみたいです。
右側の門柱は後から同じデザインで作り直したものに見えます。
このあたり京都の公園は元のデザインを踏まえた改修をしていて良いなあと思います。
外周の柵は、低いコンクリートの柵の上部に何か取っ払ったような痕跡があります。
鉄パイプの柵は後付けのもので(それでも結構年数経ってそうですが)、元々はコンクリートの上に何らかの柵がついていたものと思います。
外周にはヒマラヤスギが植っています。
園内の西側にはプラタナスなど。
昭和25年のジェーン台風の被害で、ヒマラヤスギやプラタナスの倒木が記録されていますので、当時からある樹種のようです(『昭和二十五年九月三日ジェーン台風災害誌』(昭和26年))
園内の北東側にはジャングルジムなどがあります。
園内の南側は広場になっています。
園内の北西側。ベンチや遊具があります。
ただ、この公園には藤棚がなくて、古い公園では珍しいなと思います。元々はあったのかも。
砂場は将棋の駒の形です。
京都でよく見る人研ぎの滑り台もあります。
抽象化された汽車の遊具も。
公園の北西隅には地蔵祠もありました。
京都の公園ではよく見かけます。
と一通り見たかなと思ってふと見ると。
スチール製の倉庫の裏に石柱が建っていました。
危うく見逃しそうでした。
「中飛鳥井町」と書かれています。
側面には「紀元二千六百年記念」の文字も見えます。
昭和15年ごろに立てられた国旗掲揚台でしょう。
まだ紅葉が残っていて、良いタイミングでの訪問でした。
続いては高原児童公園に向かいました。その途中にある瓦屋さん。
この後、高原児童公園を見て愕然とすることになります。
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