四国みぎした旅行(26)津呂の煉瓦塀(高知県室戸市)
2023年GWの高知旅行の続きです。前回に続き、津呂。
津呂では至る所で煉瓦塀を見かけました。
前に室津(室戸市)でも多くの煉瓦塀を見かけましたが、室津では上部を広げたり、斜めに並べたりと装飾的な積み方が多かったのに比べると津呂では至ってシンプルです。
津呂の煉瓦で一番気に入った場所をまず紹介します。
それは参道の先に津呂港(室戸岬港)を望む八坂神社です。
訪問日:2023年5月1日
参道入口の鳥居から両脇に煉瓦塀が連なり、拝殿の前まで繋がっています。
上部が屋根のように広がって、派手ではないですが美しい煉瓦塀です。
鳥居をくぐってしばらくは平坦な道です。
最後に階段となり、レンガ塀は階段の上に達すると両側に分かれ、ゆるくカーブを描いています。
階段に入るところの流れるような煉瓦積み。
この両脇の煉瓦塀で多く見かけたのは、大阪窯業の刻印でした。
入口近くの塀では、菱形にSの刻印があります。
四国産業製と推測されている煉瓦です。
上部に透かしの入った煉瓦塀。
これはまだ装飾的な方で、
裏側を覗き込むとK4の刻印。Knの刻印は兵庫県系と考えられています。
他の刻印もあったように思います。
平坦部の町の煉瓦塀。
ここでも菱にSの刻印が確認できました。
不鮮明で分かりにくいのですが、これはひょっとして丹治煉瓦(堺市)の刻印?
室津の煉瓦では日本煉瓦(堺)の四弁花の刻印を多く見かけたのですが、津呂では見かけません。
なおかつかなり種類がバラバラです。これは煉瓦の流通ルートの違いによるものでしょうか。
津呂の町は海岸線に並行する国道55号線から斜面に向かって住宅が立ち並び、細い路地があちこちにあります。
路地を歩くとこのように煉瓦塀を眺めながら歩くことになります。
これはセメントレンガでしょうか。
平坦部から上の町並みを眺めたところ。
レンガ塀が連なっています。
これも路地と煉瓦塀の組み合わせ。
煉瓦造の蔵もありました。
こちらも外壁に煉瓦を使い、表はコンクリートで化粧されています。
これも魅力的な、階段とともに流れるような煉瓦塀。
最後、岬屯所のバス停近くの家にも煉瓦塀がありました。
凹型のカーブが滑らかです。
室津とはまた少し違った煉瓦塀の風景に浸ることができました。
<関連記事>
「四国みぎした旅行(11)室津の煉瓦塀」(室戸市)
「四国みぎした旅行(25)津呂の港」(室戸市)
「四国みぎした旅行(1)高知県境の町へ」 シリーズ最初の記事
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