御霊児童公園(京都市南区)
再び京都の近代の公園めぐりです。
この時は南区の公園を回りました。JR京都駅の南の方、地下鉄九条駅の周辺です。
最初に訪ねたのは御霊児童公園で、昭和14年に開設されました。
最初の写真は南側の入口です。
訪問日:2021年4月3日
公園のコンクリートの門柱は昭和初期にしてはシンプルすぎる感じです。
大理石に左から御霊児童公園と刻まれていて、新しくはないものの戦後のようです。
車止めもちょっと気になります。
西側の門も同じ形式で、こちらの方が全体の形が分かりやすいと思います。
外に向かって開いたハの字です。
公園を南西側から。
柵は低いコンクリートの角柱がシンプルに丸管でつながれていて、見通しの良い柵です。
ここで昭和21年の空中写真を見てみます。
下の黄色で囲んだ部分が御霊児童公園です。
解像度の問題で分かりにくいですが、現在の配置と似通っています。
具体的に見ていきます。
まず敷地の一部(ここでは東側)が一段上がっているという昔の公園でよく見る設計です。
ただ、一段上がった所に藤棚があって全体を見渡せるようにするという設計にはなっていません。藤棚は段の下です。
段差にはコンクリートの階段があります。
奥には京都でよく見かける人研ぎの滑り台があります。
これは戦後のはずですが、空中写真でもこの位置に滑り台らしきものがあるので、同じ位置で更新されたのかもしれません。
こちらが藤棚です。全方位に目が届くという意味でこの位置なのかもしれません。
藤の周囲は一体的にコンクリートで四角く囲まれています。
碁盤のようなテーブルとベンチは京都の公園でよく見かける組み合わせです。
コンクリートの質感が違いますので、V字に凹みのあるベンチの方が後から更新されているのかもしれません。
公園の北東隅には砂場があります。
空中写真でも同じような位置に形が写っているので、もしかしたら昔からのものなのかもしれません。
つぼみのようなベンチ。
公園遊具としては一般的なブランコやジャングルジムがあります。
でもこういうジャングルジムもあまり見かけなくなってきたような。
不思議なのがこの遊具。どういう遊び方が想定されているのでしょうか。
子どもは立って歩きそう。
公園の北側にも入口があって、こちらは車止め程度です。
出た所にある4軒長屋は空中写真にも写っていて、戦前からの建物かと思います。
御霊児童公園はデザイン的に目立つものはありませんでしたが、今どきの公園には改修されておらず、まだ昔の趣きを留めているようです。
次は明田児童公園に向かいました。
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