四国みぎした旅行(27)津呂の白い町(高知県室戸市)
2023年GWの高知旅行の続きです。そして津呂の3話目です。
今回は津呂の町の様々な建物について。白いペンキ塗りの建物が印象に残りました。
そんな建物を好んで撮るので、そこまで多かった訳ではないかもしれません。
東洋町の白浜や和歌山県の南部も白いペンキ塗りが多い印象があります。
まず、バスを降りた室戸営業所バス停から南に歩いて出会った元お風呂屋さん。
訪問日:2023年5月1日
前面の道から一段低くなっているので、数段の階段があり、左右の扉に分かれています。
階段を降りるとひさしの下で、ベンチなどもあり、ちょっと良い空間になっています。
真ん中にはタイル画。
梅にウグイスのようです。
こんなタイル使いなら、浴室も期待するところです。
こちらは煉瓦塀と一体化したような白いペンキ塗りの小屋。
灰出し口のような煉瓦、配管、排水管があるので浴室でしょうか。
こちらもレトロな洋風を感じさせます。
再びバス通りへ。現在国道55号線は海岸寄りを通っていますが、ここは旧国道なのでしょう。
バスはこちらを通ります。緩やかな坂に白い雨戸の建物が並んでいます。
両脇にショーケースらしきものがあり、商店なのでしょうね。
ちょっと細い路地を山手にも入ってみました。
そんなに奥深くはないですが、細い路地が入り組んでいます。
軒下には丸い街灯。
港の南側へ。
ほとんど波板で覆われていますが、色ガラス入りの変形おたふく窓が顔をのぞかせています。
道端にあった記念碑は「昭和九年颱風海嘯記念碑」(昭和11年)
ここ室戸岬町では、室戸台風が起こした高さ40尺(約12m)の高潮に3度襲われ、死者63名、負傷者310余名、流失・全壊家屋550戸、半壊家屋678戸、流失・全壊船舶200艘という大きな被害があったことが記されています。
「海水天を蹴って怒号吼鳴し、風力猛烈に触るるもの皆摧(くだ)く。須臾<わずかの間>に大海の激浪、高40尺轟然海岸に襲来する3回」と凄まじい描写です。
まだ南に歩いていきます。
この建物、梁の端に市松模様が入っておしゃれです。
集落の外れに大きな医院がありました。
正面には立派なフェニックスやワシントンヤシが植わっています。
医院の建物は昭和中期でしょうか。
大きな玄関です。
向かいがたぶんお医者さんのお宅で、岬を借景に豪快な石積とソテツが出迎えるお屋敷です。
このお屋敷は非常に広くて、白い石灰岩の石垣が延々と続いています。
この屋敷の隣に祠があり、ここにも室戸台風の高潮が押し寄せたという記念碑が立っています。
このあたりで引き返します。
川の側の製材所。2階の正面が全面銅板張りで見事です。
1階は作業用にレールが敷かれています。
王子宮は津呂の氏神です。左端に立っている石柱は、室戸台風の高潮到達地点を示す柱です。
南極捕鯨船団一同の寄進があり、クジラの町でもあったことが分かります。
津呂にも高知でよく見かける装飾的門扉を見ました。
津呂は観光地ではありませんが、港や路地をじっくり歩いて味わいたいような町です。
<関連記事>
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「四国みぎした旅行(26)津呂の煉瓦塀」
「四国みぎした旅行(4)室戸岬」 室戸岬は津呂の南です(ここから下は2022年)
「四国みぎした旅行(5)室戸岬灯台」
「四国みぎした旅行(10)隆起する室津港」室津は津呂の北です
「四国みぎした旅行(11)室津の煉瓦塀」
「四国みぎした旅行(12)室津のいろいろ」
「四国みぎした旅行(1)高知県境の町へ」 シリーズ最初の記事
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