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2024年3月17日 (日)

4月から改修の西宮中央運動公園(兵庫県西宮市)

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高知の旅の話の途中ではありますが、急いだ方がよい記事がありますので、先に取り上げます。
先日、近代の公園の探訪で西宮中央運動公園を訪ねました。
西宮運動中央公園(西宮市民運動場)は、昭和17年の開設です。

上の写真は公園東南側の歩道橋から撮ったもので、右に見えるグラウンドは野球場です。
左奥にスポーツセンターや体育館が見えます。

訪問日:2024年3月9日

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<国土地理院空中写真・米軍1948年撮影>

元々公園エリアの真ん中を江戸時代には西国街道が突っ切っていました。
街道は明治時代にはもう少し東寄りのルートに変わったようですが。
これを見ると現在の公園の範囲は(戦後の食糧難で?)ほとんど田畑になっているように見えます。
現在のテニスコートの場所には小さな建物が立ち並んでいます。
これが1949年になると現在の陸上競技場の原型となるトラックが確認できます。

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公園に行って初めて知ったのですが、4月から公園を通り抜けられなくなるという張り紙がありました。
期間はなんと5年間。

西宮市のHPに情報がありました。

西宮市HP「西宮中央運動公園再整備事業について」

リンク先を見ていただくとわかるのですが、第1期として陸上競技場・野球場・遊具広場が解体されます。
その後、新体育館・新武道館、新陸上競技場(これは現位置に)が建設され、完成後に第2期の現中央体育館・西宮スポーツセンター解体工事が始まります。野球場はなくなるようです。公園の様相が大幅に変わりますので、今のうちにお伝えしておく必要があると感じました。気になるものがありましたら、3月中に見に行ってください。

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現在の様子を紹介します。
まずは南側にある門。丸石を貼り付けた門柱が立っています。
両脇にも小ぶりな門柱が添えられています。

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右側の門柱を拡大しました。
いつ頃のものかは分かりません。少なくとも昭和40年代以前だろうなとは思います。

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南門から続く中央の通路には屋根のないアーケードのようなモニュメントがあります。
この通路は西国街道の代替ルートという趣きもあります。

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北門には片側の門柱だけ残っていました。
南門の脇の柱ぐらいのサイズです。

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北門の近くにコンクリートの手洗い場がありました。
木材で芯が作られています。
時期は分かりません。

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遊具エリアを見てみます。
円形の砂場と円弧状の藤棚がありました。

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藤棚の真ん中には寄り添う幼児の像。
尼崎市の公園でも似たような像を見ます。

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遊具で異彩を放っていたのはこの宇宙船のような滑り台です。
この近未来感は1960〜70年代の遊具でしょうか。

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土管型遊具の発展形もありました。

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砂場には擬木の遊具。

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遊具公園脇には別のデザインの水飲み場がありました。
なんとなく1960〜70年代を思わせる人研ぎの水飲み場です。

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こちらは陸上競技場です。

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西宮市立中央体育館(昭和40年(1965年))。
上から見ると八角形の屋根の形をしています。

令和9年からの第2期工事で解体されます。

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隣には西宮スポーツセンター(昭和45年(1970年))。
これも令和9年から第2期工事で解体予定です。

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大きめの木としてはこの松の木がありました。
外周にはサクラやキョウチクトウなどが植えられています。

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公園の北西にある壁打ちテニスコート。
壁打ちのテニスコートは残りますが、このままなのかは不明です。

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テニスコートのクラブハウス。
戦前とまではいかないかもしれませんが、そこそこ古いと思われる下見板張りの建物です。
色遣いにもレトロ感があります。

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屋根から大きな木製のひさしが伸びていて、その下が通路になっています。

テニスコートは工事の計画に入っていないようです。
個人的にはこのクラブハウスは残ってほしいなと思います。

最終的にどう変わるのか、確認できるのはまだ先のことになります。

<関連記事>
 「再整備前の南公園へ」(愛知県岡崎市)※同様に2024年4月から大規模改修

 近代公園のインデックス

 

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