四国みぎした旅行(19)極彩色の5月(高知県芸西村・安芸市他)
2023年GWの高知旅行、「白と黒の和食」の続きです。
前回、芸西村和食(わじき)のことを書きましたが、その中で触れなかったことがあります。
それがこの旗です。
撮影日:2023年5月3日
拡大してみましょう。
鬼退治後、宝物を得て凱旋する桃太郎が描かれています。
遠くには富士山でしょうか。
鯉のぼりとともに掲げられているので、しかも時期が5月初めなので、端午の節句の飾りであることが分かります。
しかも家紋や男の子の名前が書かれています(プライバシー保護の観点から、今回の写真では判別できる名前は消しました)。
岩崎彌太郎生家のボランティアガイドさんに教えていただいた話では、これは「フラフ」と呼ばれ、男の子が生まれると親族から贈られるものだそうです。語源は英語の「フラッグ」またはオランダ語の「フラハ」、つまり「旗」です。大漁旗をイメージされていて、高知県東部の風習だそうです。ちなみに西部は幟だとか。
かなり手間のかかる製造工程ですね。
この図案は京の五条の橋の上での、牛若丸と弁慶の戦い。
気付くと気になるもので、姿が見えると記録したくなります。風が一定していないと撮るのが難しいですが。
昔はもっとたくさん上がっていたらしいです。
高知の青空に映えて鮮やかです。鯉のぼりを圧倒する主役感がありますね。
こちらも図案は違いますが、五条大橋での牛若丸と弁慶の戦いです。
ここまでは芸西村のもの。
ここから安芸市です。
撮影日:2023年5月2日
龍になろうとする巨鯉をつかむ金太郎の図案です。
富士山と海はお約束みたいですね。
馬に乗る若武者?兜はかぶってないようですし、竹をムチにしています。何の場面なんでしょう。
こちらは風が吹かなくて図案が確認できませんが、2つ並んでいました。
これは主従の武者が描かれています。
何の場面でしょう。
撮影日:2023年5月3日
このフラフのデザインは、高知市のはりまや橋の商店街でも使われていました。
その元ネタが分からなければ、理解できないところです。
2022年も同時期に旅行したのに記憶にないのはどういうことでしょう。
5月初めだから見られる高知らしい極彩色の風景です。
<関連記事>
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