四国みぎした旅行(23)昔話のような伊尾木洞(高知県安芸市)
2023年GWの高知旅行の続きです。
安芸の街を歩いた後、列車で1駅移動して伊尾木(いおき)駅へ。
前年の旅行の時に、SNSでOさんにお勧めいただいた伊尾木洞を見学するためです。
線路に並行して旧道を東へ少し歩きます。
訪問日:2023年5月2日
旧道が小さな川を越えるところに欄干のとても低いコンクリート橋があります。
昭和二年と書かれた古い橋です。橋の名前は「洞川橋」でしょうか。
アスファルト舗装した時に埋もれてしまったようです。
この川の先に伊尾木洞があります。
入口には観光案内板が立っていました。
だいたいの位置関係を把握しておきます(列車の時間があるので)。
観光ガイドや無料の長靴貸出もあるようですよ。
詳しくはこちら→安芸市HP「伊尾木洞」
さて入口。入場ゲートなどはなくて、そのまま入っていけます。無料です。
この洞窟は海食洞、つまり波に削られてできたものらしいです。
その後、川にも侵食されています。
ちゃんと整備された遊歩道になっています。洞窟はそんなに長くはなく(40mほど)、すぐ向こう側に出ます。
洞窟は縦に細長くて、天井は結構な高さがあります。
高さ5mほどといいますが、体感的にはもっと高いです。
振り返るとこんな感じ。荒々しい岩肌です。
その先は両岸が切り立っています。
シダが群生し、光が射す、とても美しい情景です。
約40種類のシダが群生しているそうです。
伊尾木洞は前日泊まった旅館の方にも勧められました。
ちょうどNHKの朝ドラで牧野富太郎が取り上げられ、そこに出てくるので観光客が増えているという話でしたが、混んでいるという程でもありません。
だんだん崖は低くなっていきます。
人も少なくなっていきます。
だんだん道も狭くなり、丸木橋を渡ったり木のはしごを降りたり。
最後には滝にたどり着きます。
ここからまた引き返す人が多いようですが、私はこの先の道を登るコースにしました。
ここまでのような特別感はなく、ただ山道を登っていきます。
崖の上に上がるとそこはのどかな田園風景。
なんだか狐に化かされたようです。
普通に農家の建物も並んでいます。
そんな建物を覗き込むと、え、人形?
農作業をしているのも人形。
ベンチに座っているのも人形。
農作業をされている普通の人間もおられたので、まだ現実感がありましたが、人形だけだとゾッとします。
この流れは日本昔話のようです。別に驚かすつもりはないのでしょうが。
やがて田んぼが広がり、その向こうには海。
広々した景色です。
とここでもう一段の驚きがあります。
やはりここは崖の上だったのです。
元の集落に戻るにはこの坂を降りないといけません。
こんな風に景色がくっきり分かれています。
下から眺めた斜面の上にまさかこんなのどかな世界が広がっているとは。
下の集落に降りて、少し旧街道を歩きました。
駅の近くのこの建物が気になりました。
再び伊尾木駅まで戻って約50分。
列車はだいたい1時間に1本なので、ちょうどいい時間です。
わずかの時間でとても不思議な体験ができました。
教えていただいたOさんありがとうございました。
<関連記事>
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「四国みぎした旅行(1)高知県境の町へ」 このシリーズ最初の記事
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