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2024年3月 6日 (水)

四国みぎした旅行(20)野良時計と土居廓中(高知県安芸市)

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2023年GWの高知旅行の続きです。
この日は安芸に泊まり、中心部を回るより先に、野良時計、安芸城址、武家屋敷の土居廓中(どいかちゅう)などのある土居地区を訪ねました。
上の写真は野良時計です。説明は後ほど。

訪問日:2023年5月2日

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中心市街地からは少し離れるので、安芸駅ぢばさん市場の無料レンタサイクルを借りました。
平坦なので、普通の自転車で問題ありません。

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土居地区の集落は水路に沿って連なっているので、その末端部分である安芸川の近くをまず目指し、そこから水路を遡っていくことにしました。
安芸川の近くの集落にあった住宅の洋風部分。

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安芸川には、昔、船が着いたらしき場所があります。

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ここから古い道をたどっていくと、祠や井戸があります。

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水路沿いに建つ水切り屋根の蔵。

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水路の分岐部分。これは下流を向いていますが、上流側でも2つに分かれていました。
水路の交差点?

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売りに出ていた農業倉庫。売物件はちょくちょく見かけました。

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水路は、登録文化財の森澤家住宅の敷地に沿って折れています。

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その斜向かいには、美しい瓦塀がありました。

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その近くに野良時計はあります。
私はトップページのような風景をイメージしていたので(実際そう撮ることはできるけれど)、こんな大きな道路に面しているとは思いませんでした。せせらぎまで作ってあります。野良時計の見学は外観のみです。

野良時計は、明治5年、地主の息子だった畠中源馬少年が11歳の時にアメリカ製の八角掛時計を買ってもらい、それを何度も分解しては組み立てて構造を学び、明治20年頃といいますから26歳の頃に分銅や歯車などの部品から自作して作ったものらしいです。村人が農作業の際に時間を見ることができるように、3面に時計が付いています。

>結構少しずつ違う情報が出回っていますが、ニッポン旅マガジンの「野良時計」の記事を参照させていただきました。

120年余り動いていたのですが、平成16年(2004年)にお孫さんの畠中秀雄さんが亡くなると止まってしまったという話は、まるで「おじいさんの古時計」ですね。その後は動かせる人が常時はいないので、時々動かされているそうです。(参考:Web高知「野良時計」

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さらに進むとノコギリ屋根の工場もありました。

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このあたりから土居廓中(かちゅう)と呼ばれる武家屋敷の町並みに入ります。
江戸時代の町割を留め、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
戦国時代につくられた安芸城の周辺に、江戸時代、土佐藩家老の五藤家により町並みが整備されました。

→参考:安芸市HP「安芸市土居廓中伝統的建造物群保存地区」

上の写真は寺村家住宅長屋門ですが、戦時迷彩が残っているようです。
同じ屋敷の蔵にも戦時迷彩らしきものがありました。
明治半ばに寺村家は医院を開院し、現在の建物はその時に建てられたもので、長屋門は患者の入院施設として使われたそうです。

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土居廓中の特徴はこの生け垣です。
ドヨウダケ、ウバメガシ、ナギなどが使われ、石を並べて側溝が作られています。

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その土居廓中で一軒、江戸末期の武家住宅である野村家住宅が無料公開されています。
畑のある庭に向かって開放的なつくりになっています。

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とそんな江戸時代の住宅ですが、江戸時代の便所とともに、近代に作られた便所もあります。
ここに興味をひかれました。窓ガラスが小紋ガラスです。

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便所は扉が閉まっていたのですが、内装が気になって、「開けて良いですか?」と確認して開けさせてもらいました。
そこに染付の小便器と大便器があったのにびっくり。大きなアシダカグモが2匹いたのにも怯みましたが。
大便器の写真は汚れがあるので自粛します。

私はすごいと興奮していたのですが、案内されている方は、「これは新しいよ」(江戸時代のものに比べたら)という反応でした。

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そのまま歩いていくとお堀があって、安芸城跡がありました。
そんなに高くも、広くもなくて、ちょっと古墳みたいな雰囲気です。

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城の中に入ると、五藤家安芸屋敷があります。
これは明治になって取り壊された後、明治20〜30年代に建てられたものという解説板がありました。

このほか、城内には歴史民俗資料館、書道美術館などがあります。
歴史民俗資料館で気になったのは、天体望遠鏡やプラネタリウムを製造する五藤光学研究所の創業者・五藤齊三氏がここの生まれということです。
何かものづくりの気風があるのでしょうか。

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安芸城跡の詰からの眺め。手を伸ばして撮りましたが。
眼下に土居廓中が広がり、遠くにビニールハウス、そして海が見えます。

今はすっかり郊外になってしまいましたが、城下町だったころの様子が少し伺えます。

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