石ヶ坪児童公園ほか(京都市下京区)
京都の近代の公園めぐり、千石荘公園の続きです。
これといった近代の痕跡を見つけられなかったので簡単にまとめます。
まずは西院公園。昭和16年に防空緑地として計画決定された公園です。
訪問日:2020年6月21日
通路を挟んで両側がテニスコート。
公園のほとんどがテニスコートという特殊な公園です。
敷地の南部に一部遊具があります。
続いては名倉児童公園。昭和16年にできた公園です。
隣にはロームの本社があります。
小さい公園なのにややこしいのは北半分が右京区で、南半分が下京区です。
中央に円形の藤棚があり、そこから十字に園路が作られています。
遊具としてはジャングルジム、京都でよく見る人研ぎの滑り台、砂場などがありました。
しかし、近代らしいものは確認できませんでした。
ここからは西高瀬川に沿って東に進みます。
掛越橋(昭和11年)
花崗岩でできた丸いデザインです。
西高瀬川の石ヶ坪橋(昭和11年)
こちらは欄干を新しくして(といっても最近ではないですが)、親柱を残したように見えます。
その側に石ヶ坪児童公園(昭和13年)があります。
ここは公園の門柱が開設当初のものを残しているように思います。
公園名の表示が右書きの「石ヶ坪児童公園」で花崗岩に刻まれています。
公園の門柱を裏側から。
直線的であまり装飾的ではありません。
公園の柵はコンクリートの柱を鉄のパイプでつないでいくタイプ。
時期は分かりません。
公園の南半分。
藤棚のベンチ、人研ぎの滑り台、砂場、鉄棒などが見えます。
コンクリート枠の砂場。設置時期は分かりません。
藤棚。四角い敷地の対角線上にはみ出す形で四角い枠を作り、藤を植えています。
定型のパターンのように見えます。
隣接する七条第三小学校につながる門があります。
続いては壬生檜公園(昭和12年)を訪ねました。
2010年、ワークショップにより再整備を行ったそうです。
現在の公園名標石の一部にかつての檜児童公園・昭和十二年三月竣功のプレートが埋め込まれています。
賑わっていた公園ですが、公園名標示の他に近代のものは確認できませんでした。
帰り道、京都リベラルアートという会社が入った建物。(2022年5月現存)
近代建築に見えます。
この日、阪急西院駅からスタートした公園めぐりは、反時計回りにぐるっと回って再び西院駅に戻りました。
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