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2024年2月 2日 (金)

西尾鉄道の軌道跡など(愛知県岡崎市)

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「柱公園とその周辺の建物」の続きです。

南公園の後、若松町の方に寄り道してみました。
そこに向かう道が素敵な散歩道でした。

県道483号岡崎幸田線と東海道本線をフラットにつなぐ高い土手道があって、歩行者しか通れないような道です。
その間、ゆるくカーブする細道を橋で越えるのですが、これはかつての西尾鉄道の軌道跡なんだそうです。

訪問日:2023年8月27日

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単純に西尾鉄道と書きましたが、明治44年に岡崎駅の東側にあった岡崎新駅と西尾駅を結び開通した西三軌道(軽便鉄道)が最初で、翌年西尾鉄道となり、名鉄に合併されて西尾線、戦後は岡崎市内福岡線となり、1962年(昭和37年)に鉄道が廃止された後も名鉄バス専用道として使われていた(2016年3月末廃止)というので、何の軌道跡と言えば良いのでしょう。

ここは鉄道ブログではないので深入りはしません。

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軌道跡を渡った橋の両側には幟を立てるような石柱があって、昭和二年の文字が見えます。
参道としての性格があったようです。

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東海道本線に沿って少しだけ南に歩くと小さなトンネルがありました。
暗渠化していますが、元々は水路用のトンネルだったと思われます。

地元では「マルガタ」と呼ばれているそうです。

→参考:岡崎ルネサンス「地元の人しか知らない散歩道、明治の遺産「マルガタ」探索」

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小さなトンネルながら、土台が石でアーチは赤煉瓦で組まれたしっかりしたものです。
人も通れます、というより今は人が通るために使われています。

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反対側から見たところ。

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東側の煉瓦の小口を見ると丸にDとかHとかIの刻印が押されています。
西側の煉瓦は白いペンキで塗られているのでよく分かりません。

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若松町の集落にも入ってみました。
春日神社には狛犬ならぬ狛鹿が一対ありました。
全国に春日神社は多数あって、春日神社と鹿は縁が深いですが、狛鹿は珍しいと思います。
裏に大正2年の文字があります。

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春日神社のモザイクタイル洗い場。
洗ったら鮮やかになりそうですが。

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岡崎駅への帰りも所々、軌道跡を見ながら歩きました。
残念ながら名鉄バスの土地で通行止めになっていますので、ここを歩いて変える訳にはいきません。

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農道のようになりつつも軌道跡は続きます。

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まっすぐにと。

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最終的には普通のアスファルト道路になって、JR岡崎駅の東側に出ました。
このあたりに岡崎新駅があったようです。

この日はこれで帰ったのですが、この機会なので岡崎の記事を続けたいと思います。

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