« 志賀重昂氏ゆかりの東公園(愛知県岡崎市) | トップページ | 岡ビルから南の建物(愛知県岡崎市) »

2024年2月11日 (日)

六所神社の彫刻(愛知県岡崎市)

190812rokusho1

2019年8月、あいちトリエンナーレを見に行くのに関連して、岡崎市に宿泊しました。
このブログで江戸時代のことに特化して紹介するのは珍しいのですが、宿の近くにあった六所神社の彫刻が見事だったので紹介したいと思います。

六社神社は社記によれば飛鳥時代、奥州塩竈の六所大明神を勧請して創建されたそうで、その後、松平家の産土神として、徳川家康公の誕生の際も拝礼されたそうです。そのため、徳川家の保護も厚く、現在の本殿・幣殿・拝殿は、三代将軍家光が寛永11〜13年(1634〜1636年)に造営させたもので、神供所も同時期と考えられるそうです。また楼門は貞享5年(1688年)の墨書があります。(案内板より)

これらの建物は重要文化財に指定されていて、昭和51年および平成26〜29年(2014〜2017年)にかけて大修理が行われ、往時の鮮やかさが再現されました。修理後2年ということで、この時もかなり鮮やかな彫刻が見られました。

とくに説明することはありません。見ていただければ分かると思います。

訪問日:2019年8月12日

190812rokusho2

まずは楼門の彫刻から紹介します。
彫刻はだいたい建物の外側、梁の中央上に施されています。

九尾の狐が瓜を食べているようです。
かじられた跡まで表現されていて、非常に細やかです。
このように動物と植物の組み合わせが多いようです。

190812rokusho3

これは鳳凰でしょうか。
鳳凰とよく組み合わせられる植物は桐ですが、これは何か分かりません。

190812rokusho4

これはマガモのつがいです。
水面も描かれています。

190812rokusho5

これはウソのオスが2羽?

190812rokusho13

緋鯉と真鯉。こちらも水面の表現です。

190812rokusho6

なお拝殿の屋根の下は青鬼が支えていました。

190812rokusho14

続いて神供所です。
こちらは朱塗りの楼門や拝殿・幣殿・本殿と比べて地味です。

190812rokusho15

ただし、彫刻の部分だけは鮮やかに彩色されています。
こちらは孔雀です。

190812rokusho16
唐獅子と牡丹。

190812rokusho17

ヒエとカモ?

190812rokusho18

これは定番のスズメと竹。

190812rokusho19

キジとアジサイでしょうか。

190812rokusho7

続いては拝殿です。
ブドウを食べるキツネです。

酸っぱいブドウを思い出します。
既にイソップ物語の邦訳「伊曾保物語」が出ていましたからそのものかもしれません。

190812rokusho8

サルがビワを取っているところです。

190812rokusho9

定番のシカと紅葉です。

190812rokusho10

ツルと、何の花でしょう。

190812rokusho11

カケスでしょうか。キクの花と。

190812rokusho12

ウズラ?とボタンでしょうか。

 

190812rokusho20

最後に本殿。こんなにきらびやかです。
これはキリンでしょうか。梁に龍のレリーフも入っています。
またボタンなどの植物も描かれています。

歴史に興味がなくても彫刻を見るだけでも楽しめると思います。
名鉄の東岡崎駅からはすぐ近くです。

描かれている動植物の種類が多いのにも驚きました。
上に書いたことは間違っているかもしれないので、分かる方は教えてください。

<関連記事>
 「日牟禮八幡宮の動物彫刻」(2014年10月)

|

« 志賀重昂氏ゆかりの東公園(愛知県岡崎市) | トップページ | 岡ビルから南の建物(愛知県岡崎市) »

建築」カテゴリの記事

国内旅行(愛知)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 志賀重昂氏ゆかりの東公園(愛知県岡崎市) | トップページ | 岡ビルから南の建物(愛知県岡崎市) »