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2024年1月23日 (火)

高知の旅2018(7)高知あたご劇場で映画を

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2018年GWの高知旅行、「高知城周辺の近代建築など」の続きです。

昔ながらの映画館というのは本当に希少になって、そこで映画が観られるなら観ておきたいなと思っています。
そんな映画館の一つが高知市のあたご劇場です。

高知あたご劇場は1955年(昭和30年)に洋画封切館「愛宕劇場」としてオープンしたそうです。建物はその時のまま。建築好きにはむしろありがたいことです。

この映画館の歴史については、専門の方々が詳しく書いておられるのでそちらを見ていただいた方が良いかと思います。

参考:高知あたご劇場公式HP
   港町キネマ通り「高知あたご劇場」
   振り返ればロバがいる「高知あたご劇場を訪れる」

さすがに昼間の上映を観ると街歩きの時間が減りますので、夕方からの上映にしました。

訪問日:2018年5月4日

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愛宕劇場の「愛宕」は周辺の町名です。
「あたごまち」の商店街のゲートがいくつも並んでいて、かつての賑わいを物語っています。

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映画館の両隣は空いているので、建物全体の形もよく分かります。

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入り口はアールになって人を誘い込んでいます。
昭和30年にはまだアールの流行が残っていたのでしょうか。

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そのアールの部分にチケット売り場が据えられています。
壁面にはびっしりとモザイクタイル、床にはクリンカータイル。

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ピンク色の正方形のタイルも深緑の長方形のタイルも、どちらも単色ながら懐かしさを感じさせます。

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この日の上映作品はこれ。「ゴッホ 最期の手紙」でした。

(今気付きましたが、窓口の上にはメタリックなタイルが使われてますね)

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キックプレート付きのむっちりしたオレンジの扉!
「御入口」のサインも良いです。

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売店には懐かしいピンクの電話もありました。

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ロビーにはあたご劇場の初上映作品の紹介がありました。

西部劇などだったんですね。

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スクリーンは1つのみ。二階席があるのが嬉しいです(なんとなく)。

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これぞ映画館の椅子という、勝手に跳ね上がるワインレッドの椅子。懐かしい。

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素直に一階席で観ます。

映画「ゴッホ 最期の手紙」はゴッホの油絵風のアニメーション映画ということで、大画面で観るにふさわしい映画だったと思います。
貴重な映画体験でした(今となっては感想を書けない・・・)。

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映画を観終わるとあたりはすっかり真っ暗です。

高知あたご劇場は現在も元気に営業されていますし、末永く上映を続けていただきたいなと思います。
皆さんも機会ありましたらぜひ。

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この日は清水湯に入りにいきました。
こちらも趣きのある良いお風呂でしたよ。

<関連記事>

 ・「さよなら豊岡劇場」(2012.3.20)※ちゃんと復活されてます
 ・「増田清建築ツアー(2)精華小学校と新世界国際劇場」(2011.9.25)
 ・「最初で最後の新世界公楽劇場」(2006.3.26)

 高知の旅2018の最初は
 ・(1)近代の高知公園

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