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2024年1月31日 (水)

南公園の交通広場(愛知県岡崎市)

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前回に続き、岡崎市の南公園を紹介します。
南公園が今年4月1日から3年間の大規模な再整備工事に入ることを紹介しました。

再整備の方針は「南公園基本計画」(令和4年(2022年)3月)に書かれています。
また再整備の状況については、「南公園整備事業について」のページがあって随時更新されているようです(現在は事業者が決まったところ)。

その中で大幅にリニューアルされることが決まっているのが、今回取り上げる交通広場です。
交通広場がオープンしたのは昭和50年(1975年)のことで、当時の交通事情が反映されています。
懐かしさを感じさせる交通広場を見られるのは今のうちです。

ただし、保存車両については「交通広場内のSLをはじめとする日本の経済成長期の発展を担った車両等については、未来へのレガシ―として継承するため、保存会等との協力を高め引き続き保存・継続展示する」と書かれているので、改修後も残るようです。

訪問日:2023年8月27日

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まず交通広場の配置から。
案内所を通って入場します。外周がゴーカートのコースになっていて、十字の道路で分割されています。
その外側にきのこ広場などがあります。

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案内所の建物は飾り気がありません。

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遊園地の料金も安かったですが、交通広場の乗り物も安いです。
ただしゴーカートに乗れるのは中学3年生まで。
2人用は中学3年生までの子どもを乗せる保護者の場合に限り、大人も乗れます。

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南公園の無料貸し出し物品が掲示されていました。
意外に幅広く貸し出されています。双眼鏡、バドミントンラケット、フリスビーなんてものも。

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案内所の2階は休憩室になっています。
この日は暑かったのでありがたかった。

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休憩室はまた交通広場を眺めるのにも良いです。

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さて暑いけど広場に入っていきます。
これはゴーカートの乗り場です。

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残らなさそうだけど残ってくれたら嬉しいNo.1はこれ。
モノレール(?)の歩道橋。案内図には特に触れられてないけれどレトロなデザインがかわいらしいです。

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中はピンク!

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秀逸なのが歩道橋なのに滑り台が付いているんです。
モノレールに付いていると緊急脱出シューターみたいですが。

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こちらはきのこ広場の傘亭。
ZINEの八画文化会館叢書Vol.4「公園手帖2 キノコ公園」にも紹介されていました。

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そしてキノコの滑り台。
逆光で見にくくてすみません。

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吊り橋もあります。

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ここから保存車両です。

まずD51 688号蒸気機関車。
昭和17年製造で、東海道本線はじめ全国を走り、昭和48年(1973年)7月30日、ここに設置されました。

このSLについては「D51688号蒸気機関車保存協力会」があって、毎月みがく活動が行われています。
大切にされてますね。

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モ401。大正15年、旧美濃電気軌道時代に新造された木造の110型モ111型の車両を2両改造して連接したもので、岐阜県の名鉄揖斐、谷汲線で活躍していたと解説にありました。
設置は昭和49年(1974年)2月です。

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車両の中にも入ることができます。
ちょっとした旅行気分が味わえます。
この車両も中はピンクですね。

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岡崎市消防署の屈折はしご付消防ポンプ自動車。
昭和56年1月から平成13年12月まで使われていたそうです。

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保存車の最後は、リニアモーターカーHSST-03。
静かな余生を送っていますが、昭和59年に製造された後、つくば科学博(昭和60年)、カナダ国際交通博で走行展示、葵博岡崎'87(昭和62年)に合わせて岡崎市に寄贈、岡崎公園で平成2年8月まで走行展示され、計145万人を超える人が乗った車両だそうです。

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そして交通公園なのになぜか恐竜がいます。
それを言うならキノコもですが。

懐かしさにあふれる交通広場でした。
これを味わえるのはしつこく言いますが3月までです。

なお、南公園のHPに3月末のラスト1週間に行われるお別れイベントの告知が出ています。

「南公園 お別れイベントを開催します!」

地味に気になるのが「ゴーカートの上限年齢制限フリー」!
大人も一人で乗れるチャンスです。
南公園の思い出の写真も、とても古い写真があるなら興味があります。

 

<関連記事>

 「再整備前の南公園へ」
 「高知の旅2018(9)比島交通公園」

 

 

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