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2024年1月21日 (日)

高知の旅2018(5)五台山公園に登る

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2018年GWの高知旅行の続きです。

種崎を回った後、再び高知市街方面のバスに乗りました。
途中、五台山公園に立ち寄りたいと思い、バスの運転手さんに相談して、三ツ石通で下車しました。
ここは五台山の南側に当たり、五台山への登り口の一つとなっています。

向こうの山が五台山です。

訪問日:2018年5月4日

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住所で言う五台山の集落を歩いていると赤煉瓦の長い塀がありました。

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見ると「K3」の刻印があります。
K+数字の刻印は、「関西地方の煉瓦刻印」によれば、播州地方の煉瓦製造業組合またはそれらを専売していた徳島の会社の関係と推察されており、徳島の会社なら高知に来ているのもある程度納得がいきます。

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ここでも家紋らしきものがはいった門扉がありました。

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住宅地を抜けていくと、山に登っていく階段が現れました。
入り口に道標が立っています。

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指差しの道標で、多くは読み取れませんが、「五臺山」の文字が見えます。

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道は山に入り、森の中の石段の道になります。
五台山は展望台以外にも四国八十八ヶ所霊場の竹林寺や牧野富太郎記念館・植物園がある観光地で、車で登れる道があるので、こんな道を登る人はあまりいないようです。誰とも出会いません。

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迷いながらも五台山公園の展望台に着きました。
展望台は変わった形をしていますが、昭和44年(1969年)に開業した五台山ロープモノレールが昭和53年(1978年)に休業した後、昭和59年(1984年)山頂駅の見国停留所を改修して「五台山展望サービスセンター」(右側の建物)、コンクリート製ワイヤーロープ巻き付け躯体の基礎を利用して展望台(中央)を整備したものだったらしいです。ユニークな建物でした。

参考:失われたロープウェイ「五台山ロープモノレール」

過去形なのは、耐震性の問題で令和4年(2022年)4月28日に施設が閉鎖され、既に解体されたためです。
もう少しいろんな写真を撮っておけば良かったと思います。
現在は仮の展望台ができており、令和7年(2025年)に二枚貝の形をした新たな展望テラスがオープンすることになっています。

参考:高知新聞プラス「施設デザインは貝?高知市の五台山展望台が25年にオープン、レストランも予定」(2023.3.23)

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このユニークな眺めは過去のものとなってしまいました。
新たな展望台も同じ高さが確保されていて、同様に高知市街が一望できるようです。

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なかなか写真では広がりが分かりにくいですが絶景です。

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左の方に目を転じると浦戸湾に浮かぶ玉島などが望めます。
さっきまでいた種崎や御畳瀬は山かげとなって見えません。

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この時は展望レストランのスープカレーを遅い昼食にしました。

新たな施設にもレストランが入る予定だそうです。

なお、五台山公園は大正15年に太政官布告に基づいて設置されました。
これに先立って明治42年に長岡安平による設計図案があるのですが、実現されていないようです。

五台山公園は展望台周辺しか歩いていませんので、遺構については十分確認できていません。

帰りはバスで一気に高知市中心部まで戻りました。

<関連記事>

 高知の旅2018の最初は
 ・(1)近代の高知公園

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