春栄児童公園(京都市右京区)
京都市の近代の公園をめぐるシリーズの続きです。
2020年の緊急事態が解除された後で、西院周辺の公園を回りました。
阪急の西院駅から出発して北西方向へ。最初は春栄児童公園からです。「しゅんえい」と読むのでしょうか。
昭和13年に開設された公園です。
この公園の特徴は、道路を挟んで東西に分かれていることです。
上の写真は南側から公園を見たところです。
まず西側から。南門は古いデザインの門柱と壁を残しているようです。
このように流線型の柱に凹みが入っています。
縦に公園名の標示があった痕跡もあります。
コンクリートの欠けた部分からは煉瓦が露出していました。
こちらは古いタイプと思われるコンクリートの砂場。
頂部と角が丸く、内側に平らな縁が回っています。
六条院公園など京都の古い公園で時々見かける謎の土管遊具もありました。
京都でおなじみの人研ぎ滑り台もあります。
北側部分は緑が豊か。
こちら側の公園は西院幼稚園と一体化していて、公園の柵は全体をぐるっと取り囲んでいます。
西院幼稚園の沿革によると、昭和5年開園で公園よりも古いようです(建物は新しい)。
公園の北門。
西院幼稚園とグラウンドに挟まれた通路が公園に続いています。
続いて、東側の公園について見ます。
こちらの南門門柱は西側の公園よりシンプルです。
こちらにも砂場がありますが、頂部はフラットで内側の縁もなくシンプルです。
東側の公園には木々が多いのですが、そのうちの1本には脇に御影石の石柱があり、「皇太子殿下御降誕記念」と書かれています。
裏側には「昭和八年十二月二十三日」と刻まれていて、明仁上皇の御生誕時のものと分かります。
真っ直ぐ育っていますね。
東側の公園には地蔵堂もありました。
また幼児用プール(ちびっこプール)もあります。
こういう形式が残っているのは嬉しいところ。
春栄公園については以上ですが、後は阪急西院駅から公園に来るまでに気になったものなど。
京都市農業協同組合西院支部の建物は木造で古そうです。
その南側は西院春日神社です。平安時代の天長十年(833年)、淳和天皇が譲位して淳和院(西院)に移られた時に奈良の春日神社から勧請されたというのが由緒らしいです。
西院春日神社の境内に西院村道路元標がありました。
元々は神社の前にあったのでしょうか。
またその南に和洋を接続したような2階建ての町家がありました。
公園めぐりは、太秦児童公園に続きます
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