« 四国みぎした旅行(3)白い街並みの白浜(高知県東洋町) | トップページ | 四国みぎした旅行(5)室戸岬灯台(高知県室戸市) »

2023年1月26日 (木)

四国みぎした旅行(4)室戸岬(高知県室戸市)

220505murotocape1

2022年GWの高知旅行の続きです。

今回、ピンぼけやブレの写真など多いです。見にくくてすみません。

道の駅東洋町からは、高知東部交通バスで室戸岬を目指しました。
乗り降り自由のチケットではありますが、降りてしまうと次のバスまでかなり時間がありますので、日没までにどこに立ち寄るかはかなり迷いました。この「むろと廃校水族館」も最後まで寄ろうか悩んだ場所です。
名前の通り、廃校となった旧椎名小学校の校舎やプールを水族館にしてしまったもので、どんな転用の仕方なのかすごく気になります。
ただ、そんなに古い校舎ではないのと、集落や室戸岬を歩く方が良いとの結論でパスしました。

220505murotocape2

室戸世界ジオパークセンターも立ち寄ろうか迷った場所です。
地学好きな人は立ち寄った方がいい場所でしょう。

なお、このあたりから室戸岬に向かうバス路線と半島をショートカットして室戸市役所のある室戸に向かう路線に分岐するので、ここが乗り継ぎのバス停になっています。私もここでバスを乗り継ぎました。

220505murotocape3

室戸岬の東側はよほど風が激しいのか、このあたりの家は要塞のような高いコンクリートの塀に囲まれていました。
西側の集落はそこまでではなかったと思います。
(ピンぼけですみません)

220505murotocape4

室戸岬のバス停に到着。観光地らしい雰囲気です。
この建物は室戸市観光協会事務所(旧民宿飛巌荘)。
丸いポストがあります。

220505murotocape5

海岸に降りて振り返ると岬の丘の上に室戸岬の灯台が見えます。
後で灯台まで上がりました。これは別記事にします。

220505murotocape6 

逆に海の方を見ると荒々しい岩場です。

220505murotocape7

足元を見ると黒い石が転がっていました。

220505murotocape9

室戸岬は日本に9ヶ所あるユネスコ世界ジオパークの1つ、「室戸ユネスコ世界ジオパーク」として2011年に認定されています。
その拠点施設となっているのが先ほどの室戸世界ジオパークセンターです。

現地の案内板によればこのようにエリア区分されているそうですが、特徴的なポイントに解説板が設置されているので、それを見て回るだけでかなり様々なことが実地に学べるようになっています。

220505murotocape20

たとえばこんな感じ。
左の白っぽい岩が砂岩で、そこから右の黒っぽい岩はマグマがゆっくり冷えて固まった斑レイ岩とのことで、「マグマと大地がふれた場所」という説明がされています。

220505murotocape8

岬の麓には中岡慎太郎像(昭和10年)が立っています。
右上に見えている円盤状のものは展望台です。
この中岡慎太郎像については台座も要注目で・・・

220505murotocape19

とくに結晶の大きな斑レイ岩が使われているそうです。

220505murotocape10

近くで見るとこんな感じです。
黒い斑点が散らばっているように見えます。

220505murotocape11

先ほどの展望台から見るとこういう眺め。
右下に中岡慎太郎像が見えています。

220505murotocape18

またこんな掲示もありました。
崖が崩れて道路に流れ込むのを防ぐために立てられていたコンクリートの塀を撤去して、平成13(2001)年度に擬岩を使った自然に見える擁壁に取り替えたとのことです。

220505murotocape12

こんな感じです。これは言われないと分からない。
言われれば、所々水抜きの穴が開いているなと思うのですが。

220505murotocape15

そして私が一番興味を持ったのがこれです。
大阪旅行クラブが設置した「日本八景 室戸岬」の標柱。

220505murotocape16

「昭和六年八月廿五日」に設置されています。

220505murotocape17

天辺には方位が示されています。
周りの丸いのは何でしょう。

なお、ここでの日本八景について、文献はいろいろあるようですが、
例えばこういう論文がありました。

新田太郎氏「「日本八景」の選定:1920年代の日本におけるメディア・イベントと観光」,慶應義塾大学アート・センターBooklet18,2010

昭和2年に『東京日日新聞』と『大阪毎日新聞』の読者投票と専門家の審査により、昭和の新時代にふさわしい日本の風景を選ぶという企画で、分野は日本全国の山岳、溪谷、湖沼、海岸、河川、平原、瀑布、温泉の八景ということです。
ただし、既に有名な日本三景や山岳の富士山、庭園など人工的景観は対象から除かれています。

その中で「海岸」部門の一位に選ばれたのが室戸岬ということです。
日本八景以外に二十五景、百景も選ばれています。

(参考)環境省 H15.12.08自然公園のあり方検討懇談会(第7回)資料4-3「日本八景(昭和2年)の選定内容」

大阪旅行クラブは、当時の大阪の旅行愛好家団体かと思いますが、よく分かりません。

220505murotocape13

室戸岬の周辺で気になるものとして、「東京大学地震研究所 室戸地殻変動観測所」などもありました。

また水掛地蔵というものがあって、たくさんお地蔵さんが並んでいるのですが、その1つ1つが遭難した船に対応して、亡くなった方の名前が書かれていたので、あまりに生々しくて写真を撮れませんでした。

220505murotocape14

最後に岬観光ホテル(昭和9年)

見えているのが本館で、海側に新館が建っています。
宿泊はここも検討したのですが、満室で諦めました。また機会があれば。

ここまでが室戸岬の海岸部です。
次は丘の上にある室戸岬灯台などを紹介します

<関連記事>

 シリーズの最初の記事
 (1)高知県境の町へ

 

|

« 四国みぎした旅行(3)白い街並みの白浜(高知県東洋町) | トップページ | 四国みぎした旅行(5)室戸岬灯台(高知県室戸市) »

国内旅行(高知)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 四国みぎした旅行(3)白い街並みの白浜(高知県東洋町) | トップページ | 四国みぎした旅行(5)室戸岬灯台(高知県室戸市) »