北町児童公園(京都市中京区)
京都の近代の公園めぐりの続きです。
円町児童公園の後は、北町児童公園に行きました。
こちらも昭和15年に開設された公園です。
近づくと鬱蒼とした木々が見えてきました。
ちょうど花が咲いていて、アオギリでしょうか。
訪問日:2019年7月7日
なお、北町児童公園は2020年に改修工事が行われ、グーグルストリートビューで見る限りは、すっかり見通しの良い公園になりました。
ですので、この記事は既にありし日の公園の姿ということになります。
改修後は未訪問ですので、変化したところは分かる範囲で触れながら話を進めます。
西側の中央の門は木々をくぐって公園に入るようになっています。
治安上はよろしくないので改修されるのでしょうが、こういうのいいなと思ってしまいます。
北町児童公園の公園標示は御影石に彫られています。
「児」の字が「兒」でないので戦後のものかと思います。
これは改修後も残っているみたい。
公園の全景。
本当はもう少し遊んでいる子どもたちがいたのですが、視界から消えた時に写真を撮っています。
寂しいわけではないです。
鬱蒼とした樹林も道路側だけで、中に入れば比較的すっきりしています。
ちなみにコンクリート製のすべり台は改修後に撤去され、公園中央に新しいすべり台が設置されたようです。
公園の北西部は少し高くなっていて、一部金網が設置されています。
砂場などがあり、どちらかというとこちらが小さい子どもたちのスペースで、ボールなどが飛んでこないための金網なんでしょうか。
この金網は改修後、撤去されたようです。
段差部分、低い階段があります。
北東隅にコンクリート製の砂場がありました。
縁が丸くて二重になっています。さらに角もアールに。
古いタイプの砂場かなと思いますが、確認は取っていません。
重量感のあるコンクリートのベンチ。
京都の古い公園で見かけるタイプです。
シンプルながら、脚がアーチになっていて好きなデザインです。
古い公園はこんな風に公園に出入りできる裏口があるのが面白いです。
裏に抜ける通路もあります。
ちょっと気になった石の痕跡。
水飲み場の跡でしょうか。
トイレと水飲み場は昭和中〜後期といった感じ。
改修後にトイレは京都風の新しいものに変わったようです。
最後に植物に埋もれていた掲示板。
屋根が木の板なので古めのものだったかと思います。
改修後は撤去されたようです。
公園の近くには「西之京瑞饋(ずいき)神輿保存会 集会所」というものがありました。
周辺農家で作られるズイキ・米・千日紅などで飾られた神輿を毎年作っているそうで、祭りとしては平安時代から五穀豊穣を感謝して、菅原道真公の神前に新穀・野菜などを奉納していたことに始まるそうです。神輿の形になったのは1607年からとか。
京都の中心部とはまた違う、郊外らしい文化伝統があるのですね。
詳しくはこちら
→(公財)京都市文化観光資源保護財団HP「京都の文化遺産を守り継ぐために 「西之京瑞饋神輿 ~野菜神輿の不思議な魅力~」」
また公園の西向かいには、旧御典医だった奥溪家住宅長屋門があります。享保11年(1726年)に再建されたものだそうで茅葺きです。江戸時代の主屋もあります。
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日常旅行日記「近代の公園目次」
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