トンガリ屋根の市営住宅(東大阪市)
宮崎の旅の話の途中ですが、最近の話題をはさみます。
このところ、家から自転車で出かけることが多いのですが、それは唐突に現れました。
トンガリ屋根の市営住宅。
今改めて検索すると11年前、2010年のことなのですが、同様のトンガリ屋根の市営住宅を山本龍造さんが大阪アホげな小発見。とか「東大阪市高井田中・トンガリ屋根の住宅群」(2009年の記事)で紹介されていて、そこに「ぜひ見に行ってみたいと思います」と調子よくコメントしておきながら、探すこともなく、自転車で走っていてたまたま出会ったのでした。
コメントに出てくる「柏田東町の住宅」というのがここです。
あれから10年、よく残っていたこと。
この先も残っている保証はないので早く記事にしておこうと思った次第です。
最初の写真は南側の列。
北側にもう一列あります。
高井田中の住宅とよく似ていますが違うのは、道路に平側を向けていることです。
屋根がトタンに葺き替えられているのも違いますが、それは後日の変化でしょうか。
この並びは壮観です。
2階部分まで下見板張りになっているこちらの建物がオリジナルに近いのでしょうか。
2階は屋根裏部屋ですよね。
西北角からの眺め。
残念ながらフェンスに囲まれていて、解体を待つようです。
真ん中の通りはこのようになっています。
面白いのは南側の西端の建物です。
同じ住宅に見えますが、そうではなく・・・
「柏田東町集会所」と書かれていて、地区の集会所です。
見た目には全く同じです。
元は集会所ではなかった?
この市営住宅、ちゃんと庭があります。
地区南側からの遠景。
空き地になっている場所にも以前は住宅があったようです。
なお、この市営住宅はトンガリ屋根の住宅だけでなく、平屋二戸一の住宅も4棟あります。
『東大阪市公営住宅等長寿命化計画』(平成31年)によると、この市営住宅は昭和27年に建設された「柏田住宅」のようです。
15棟・19戸という記載なので数もちょうど合います。風呂は付属していないとのこと。
そうすると山本龍造さんの紹介されている高井田中の住宅は「高井田3丁目住宅」(昭和27年)でしょうか。「上小阪西住宅」(昭和25,26年)も1・2階建てになっています。
いずれも用途廃止住宅に指定されています。建替と違ってすぐに壊す必要もないのかもしれませんが、予算がつき次第、順次解体されていくでしょうから、この風景が見られるのも今のうちですね。
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コメント
この記事、待ち続けてましたぁ…とか何とか。
まだ現存してるんですね。近年全然たまたま見かけることなくて半分忘れかけていました。
見せてもらった限りあんまり残された時間がなさそうで…寂しい限りです。
これからもドンドン自転車で出かけてはネタのアップをお願い致します。やっぱり…中河内ネタは特に興味ありますんで。
投稿: 山本龍造 | 2021年8月 2日 (月) 23:16
山本龍造さん、すみません。
反応するにも限度がありますよね。
11棟も現存していて驚きました。
こういう事態になりましたので、8月は自転車で出かけることが多くなるかなと思います。
投稿: びんみん | 2021年8月 2日 (月) 23:38