姫島を歩く(大阪市西淀川区)
かなり久しぶりの更新です。
時間もあって、撮りためた写真もあるからどんどん書けるはずですのにね。
コメントをいただいたので姫島のことを載せておこうと思います。
数ヶ月前、姫島を歩いてきました。
といっても大分ではなくて、大阪市西淀川区の姫島です。新淀川のすぐ側にある集落です。かつては中洲の島で、大正14年まで長らく稗島と呼ばれていましたが、大阪湾に広がっていた浪速八十島のひとつ姫島に当たるのではないかということで、姫島の名前に戻されました。
集落の中を大和田街道が通っていたということで、集落の端に案内の石標が立っています。
大和田街道(梅田街道)は難波橋北詰から大和田を通って尼崎の大物につながっていた、かつての幹線ルートです。
大和田街道や姫島の変遷については、十三のいま昔を歩こう「姫島と大和田街道」に紹介されています。
大和田街道を歩いていくと、接骨院の看板が出ている古い町屋がありました。
さらに進むときれいに整えられた近代建築に気付きます。
登録文化財のプレートがはまっていて、調べてみると昭和3年に建てられた奥山家住宅でした。
燃料店を営んでいた店舗・倉庫兼住宅だそうです。
遠目に見ると2階に丸窓があることもわかります。
近くにある立派な2階建て洋館付き住宅。
大きなお屋敷で、表には蔵もありました。
低地らしく、古い家では石垣で嵩上げして階段などもあります。
こちらは勝手口側。
平屋で板張りの古い住宅などもありました。
こちらは和風住宅に四角い洋館?や蔵が組み合わされた住宅。
新淀川べりにあったお寺。お寺ながら洋風の看板建築っぽさがあります。
矢印のような変わった戸袋。
再び姫島通に戻ってきました。
ガードレールか橋の欄干のようなコンクリート構造物があります。
昔は川があったのでしょうか。あるいは嵩上げしたのか。
低まったところに建つ住宅に2つの階段が降りています。
専用階段という感じ。煉瓦が使われているのも良いです。
最後に姫嶋神社に立ち寄りました。
歴史あるかなり個性的な神社です。新羅の王子、天之日矛に嫁いだものの、慢心した彼に日々罵られたことからここに逃げてきたアカルヒメを祀ったというのが由緒らしく、やり直しの神社となっているそうです。(大分の姫島ともこの伝説でつながっています)
これは貝殻に願い事を書いたもの。アカルヒメが風に恵まれてこの地にたどり着いたことから、他にも願い事を風で送る(風車を回す)とか、ユニークなものがあります。
この神社は戦災にあっているため古いものは少ないですが、かつて大阪湾の島だったという「海の香り」が強く感じられます。
| 固定リンク
「日常旅行(大阪)」カテゴリの記事
- 2022年もよろしくお願いします(2022年初歩き)(2022.01.02)
- トンガリ屋根の市営住宅(東大阪市)(2021.08.02)
- 野里を歩く(大阪市西淀川区)(2021.07.25)
- 姫島を歩く(大阪市西淀川区)(2021.06.13)
- 住吉大社門前の道(大阪市住之江区)(2020.01.03)
コメント