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2020年1月 4日 (土)

北木島の楠へ(岡山県笠岡市)

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年を越してしまいましたが、瀬戸内海の笠岡諸島の旅の話を続けます。
前回紹介した北木島の大浦集落を回った後、島の西海岸にある採石遺構を見に行くため、大浦の旅客船待合室でレンタサイクルを借りました。
1日500円だったと思います。保証金の代わりに帰りの船のチケットを買うことが条件という合理的なシステムになっています。

訪問日:2019年9月8日

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ちなみに帰りの切符。行きの船の切符と違って、昔、国鉄で使っていたような厚い硬券です。
何で違うんでしょう。

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走り出してすぐ石材工場が現れます。
海岸沿いに点々と工場がありました。
前回も触れたように、北木島は国会議事堂などにも使われている花崗岩「北木石」の産地です。
今は輸入石材を加工しているようです。

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石材の加工場跡。
石材を吊すフックが残っていました。

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スナックがあるのも賑わいの証拠でしょうか。
隣の表札には富士真珠株式会社の北木養殖場と書かれています。
真珠の養殖産業もあったのですね。少し調べてみると東京の会社で、元々の養殖場は三重にあったのですが、そちらの品質低下により、新たな養殖場として昭和35年に北木島と宇和島にも養殖場を開設したという流れらしいです。北木島では養殖だけでなく加工も行われていました。

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こういう採石の作業小屋?の跡も所々に見られます。

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これは石切場の跡のよう。
現在、採石が行われているのは金風呂の1ヶ所のみとのことなので、ここは休止しているはずです。

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海沿いの道は、採石遺構とともに、瀬戸内海の島を眺めながらのサイクリングになります。
二つ並んでいる左の島は大島。その右側に一部見えているのが今度行きたいと思っている真鍋島。その向こうが佐柳島(2013年に行きました)。左奥に見えているのは小手島で、その向こうの大きな島が広島のようです(そちらも石材の島)。

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走っていくと岬が見えてきます。
もともと島だったものが陸続きになったように見えます。
その付け根に楠集落と漁港があります。
ここに寄港する旅客船もあります。

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かつての旅館などもあります。
営業中の旅館は前回の天野屋旅館のみと聞いていますので、ここはやっておられないはず。

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楠集落の中心部。漁船が引き揚げられています。

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この中心部は帰りに寄ったのですが、映画のシーンに出てきそうな風景でした。

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こちらの商店などとても雰囲気ありますでしょう。
入ってみたかったのですが、誰もおられない様子だったので(また帰りの船の時間も迫っていたので)、様子を見ただけで立ち去りました。

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中心部には蛭子神社があって、その隣にはまた商店というセットのような風景です。

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行きの時は楠では立ち止まらず、先を急ぎました。岬の反対側も入江になっています。
湾口に杭が並べてあるのは、ネットで調べたところ、一時期金網を張ってフグ養殖をしていた跡だそうです。
出典(聞き書き)
砕石がまかれてあって、ここにも石材産地らしさを感じました。

 

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コメント

100窓 赤瀬川です。
「天野さん」も多かったんですネ(笑)


唐突なのですが…

何処の地区か忘れてしまったのですが「村の夏祭りに行った時の想い出です
それは夢のような一時で「全てがありました。」(何が?笑)
全てが映画の中のシーンと成るほどに"小さな"夏祭りの夜でした。
校庭、櫓、提灯、神社、子供、人、空気満月、、、
二十年近く前ですが何もかもがタイムスリップした感覚に襲われ幸せな気持ちになれた夏祭りでした。
それと、お葬式も白い三角の…  所謂、幽霊が頭に付けてるモノを参列者が付けて土葬がギリギリ行われていました。
北木はそんなのんびりした空気がある田舎の島でした。

勝手に沢山書いてしまってスミマセンでした、
他の記事も楽しんで読ませていただきます。

ありがとうございました!

投稿: | 2020年1月 7日 (火) 22:54

赤瀬川様

村の夏祭りの想い出のご紹介ありがとうございます。
印象に残るシーンってありますね。
いつか、「あ、ここだ」とその風景に出会うことがあるかもしれません。

また何かありましたらよろしくお願いします。

投稿: びんみん | 2020年1月12日 (日) 11:04

本当に懐かしく拝見させていただきました。

投稿: | 2020年5月21日 (木) 16:21

ご覧いただき、ありがとうございます。

投稿: びんみん | 2020年5月23日 (土) 17:56

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