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2020年1月19日 (日)

宮ノ前児童公園(京都市左京区)

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これも1年ほど前ですが、京都国立近代美術館で「世紀末ウィーンのグラフィック展」を見た後、白川沿いに遡って、近代の公園を見て回りましたので、数回にわたって紹介します。まずは宮ノ前児童公園(昭和17年)です。

どこの宮の前かというと大豊神社のようです。
近くには泉屋博古館があります。

写真は敷地の南西角から。こちらが正面です。
残念ながら、こちら側の公園の表示は隠れているか、失われていました。

訪問日:2019年1月14日

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公園は底辺の短い三角形です。
面白いことに敷地の南半分にはイチョウがぽんぽんと立ち並んでいます。
グラウンドの中に木が並んでいるのは面白いですね。

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低い公園柵とグラウンドの間は並木のゾーンになっています。
それではその向こうにある木は?

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敷地東南隅の入口。階段で下りていきます。
ここにも公園の表示はありません。

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公園は北に向かって高く、細くなっており、北の端にも門があります。

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黒い石に刻まれているので読みにくいですが、ここには公園名「宮の前児童公園」と書かれています。
字体から見ても戦後のものでしょう。

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公園は階段で京都市立第三錦林小学校の校庭とつながっています。
そういうこともあって公園でグラウンドを広く取る必要はなかったのかとも思います。

公園成立の時代的に、小学校の校庭と一体で避難場所として考えていたのかもしれません。

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公園には高低差があるので、そこを利用してテラスと滑り台が設置されています。
この組み合わせは面白いです。
ここがこの公園一番の見どころ?

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テラスの後ろに砂場がありました。
縁のコンクリートが比較的古いもののように思われます。

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京都ではよく見かける人研ぎ(人造石研ぎ出し)の滑り台もありました。

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素朴なコンクリートのベンチ。

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これはよく見かけるタイプの、座面が凹んでいるコンクリートのベンチ。

あまりこれといった見どころを見つけられませんでしたが、今後何か補足できることがあれば補足します。

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(追記)さっそくの追記なんですが、これを投稿したところ、Uさんがこの小学校の卒業生とのことで、この正面あたり、今はコンクリートで覆われていますが、校庭の下に作られた防空壕の入口があったという情報を教えていただきました。
 昭和17年という時代、作られる公園は空襲に備える目的のものが多く、この公園についてもそういうことなのでしょう。
 ここに木が植えられているのも防空壕の入口を隠すため?などということも思いました(それなら常緑樹を植えるか)。

 

 

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 日常旅行日記「近代の公園目次」

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