観光の白石島(岡山県笠岡市)
笠岡諸島を訪ねた旅の続きです。
最初の目的地、白石島に上陸しました。
港の前には白石島回漕店と書かれた建物があります。
中は雑然とした感じだったので写真は遠慮しましたが、右手に切符売場のようなガラス張りのスペースがあり、元々はこちらで船の切符なども売っていたのかもしれません。今は小さなプレハブ小屋が切符売場です(白石島に関する郷土史的な調べ物が貼られていますのでぜひご覧を)。
入り口に「味附海苔と島パンツのお店」とか、「本日おすすめ 白石島特産 桑の実たっぷり マルベリー&ブルーベリーシャーベット販売中」とか書いてあって気になったのですが、誰もいなくて買えませんでした。
お土産ものなどは置いてありました。
島おこしのような活動が行われているようです。
山にほとんど木がなくて、石のごろごろしていた昔の山上での集合写真なども飾ってありました。
その隣には島の案内地図や記念碑、「名勝白石島」の石柱があります。
とくに石柱は昭和18年と書かれていて、戦前からの観光地だったのですね。
次の船が来るまでの間に、集落を散策します。
白石島は芸術祭「笠岡諸島アートブリッジ2019」の会場になっていて、この松浦邸のカラフルな糸は展示作品のようです。
ここで気になったのが棟の瓦です。
瓦のタイ?が泳いでいます。水から頭と尻尾が出ている表現が面白い。
歩いていくと下見板張りの白い建物が見えてきました。
白石島郵便局の斜め前にあって、旧白石島郵便局(昭和4年)だそうです。
洋風の瀟洒な建物。明るい島に似合います。
集落は漁村とはちょっと違う雰囲気の建物が並びます。
切符売場の展示の中に、白石島は江戸時代の瀬戸内海航路の中で、良質の水を産するため、水の補給地点となっていたとか、海の本陣という説明がありました。伊能忠敬も測量の旅の途中、立ち寄ったそうです。
部活動の合宿中らしき学生とすれ違いながら歩いて行くと、あまのストアという食料品店が。
食料品店は島ではとても存在感がありますね。
食品に限らず必要なものが売られていて、卒塔婆の販売を始めましたという張り紙がありました。
その向かいにあって心ひかれた理容院。
もう営業されていないと思います。
食料品店前の分かれ道にあって、階段を上がっていく特別感のあるアプローチです。
腰壁のタイルとかもいいですね。
古い木製の扉も残っています。
これだけでも満足していたのに、
その先にあった素敵な苅田理容院。
旧白石島郵便局にも似通う窓の白い桟、そして何より現役というのが驚きです。
その先まで、船の時間まで行けるところまで進んでみました。
高台の小学校に続く道、振り返っての写真。
左手の湯気抜きのある建物は何の建物なんでしょう。
この道は昭和6年に改修されたということで、道路改修記念碑が立っていました。
このあたりから白石島の石がごろごろしている山が見られます。
この石が白く輝く様子が白石島の名前の由来だそうです。
時間があったら登ってみたかったところ。この日は次に北木島に行く予定があるので、眺めるだけにしました。
その山の下に開龍寺があります。
神仏習合の跡か、境内に荒神様、四社明神様など神社も混在しています。
この狛犬とてもシュッとしてます。お見事な腕前です。
開龍寺や神社を歩き回る時間まではありませんでした。
後ろの看板は、阿波徳島23ヶ所霊場の案内図です。
この鳥居から山上を巡ってまたお寺に降りてくるコースになっています。
四国八十八ヶ所のうちの阿波23ヶ所にちなんだ祠か石仏が配されているのだと思いますが、なぜ阿波徳島だけなんでしょうね。
大正末期1925年に建て始めて、70年の空白を経て平成8年に完成と書かれています。
船が途中に寄った神島には江戸時代に島四国八十八ヶ所霊場が開かれています。
まだ船の時間があるので、低い峠を超えて西側の浜にも出てみました。
途中で見かけた瓦の塀。
瀬戸内海を望む白石島の海水浴場。
この日もバーベキュー客などで賑わっていました。
あまりのんびりするわけにも行かず、海水浴場を見たら急いで港に戻りました。
白石島は笠岡諸島の中では観光客の多い島で、訪ねやすいと思います。
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日常旅行日記「古城山公園」
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