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2019年2月 8日 (金)

加賀石の里めぐり(5)那谷寺

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2017年5月の加賀旅行の続きです。
まだ終わってなかったのかという感じですが。

かなり以前から行ってみたかった那谷寺に行きました。
加賀の山手で、粟津温泉と山代温泉の間にあります。

那谷寺自身の紹介によれば、このあたりは弥生時代からの碧玉の産地です。養老元年(717年)、白山を開いた泰澄大師が同年秋にここに岩屋寺(那谷寺)を開きました。その頃から白山信仰の地の一つとして神仏習合しています。
平安時代になって、花山法皇が西国三十三番観音霊場の最初の那(智山)と最後の谷(汲山)から一字ずつ取って、那谷寺と命名したそうです。もともと那谷という地名ではないのですね。
その後、安土桃山時代に兵火によって焼失しますが、江戸時代になって小松に隠居していた前田利常公が復興して、現在に至っています。

境内は谷間を利用して作られていて、参道は鬱蒼と湿気が感じられます。

※この時、カメラの設定がずれていて、解像度が低い写真が多いです。すみません。

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まず名勝の庭園から見学しました。
これは三尊石といって、阿弥陀三尊になぞらえられた天然石の岩面です。
このように地形を活かした庭園が作られています。
この山は凝灰岩のかたまりで、境内のあちらこちらで露出しています。

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岩肌と一体化した岩の祠。
弁財天像が祀られているようです。

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ここから金堂に向かってトンネル通路が掘られています。

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こんな風に素堀ですので、大きな岩のかたまりであるのが分かります。

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次に奇岩遊仙境へ。
自然の岩を彫って、階段や岩屋を作っています。
昔は中に入って歩けたようですが、この時点で既に立入禁止。

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奇岩遊仙境の説明。
「自然智を象徴する自然景観」と説明されていて、自然崇拝の、仏教らしからぬ世界です。

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本堂に上がって行って、振り返った所です。
境内は緑に埋もれています。

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こちらが本殿。大悲閣といって、岩に掛けられた舞台のような建築になっています。
本殿内部では胎内くぐりができるようになっていました。

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本堂から先、岩をくぐって外に出ます。
谷の高い所をめぐるように参道がつながれていますので、上がってしまえば楽です。

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谷の奥にはため池がありました。

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谷の反対側に回り込むと、奇岩遊仙境を舞台から見下ろせるようになっています。

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参道は地盤から直接削り出された階段が彫られていて、面白い眺めです。

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鐘楼など、江戸時代の建築も残っています。

奇岩に、眺めるルートも整備されていて、体感する要素の強いお寺でした。

<関連記事>
 「加賀石の里めぐり(1)鵜川石切場跡」
 「加賀石の里めぐり(2)ハニベ巌窟院」
 「加賀石の里めぐり(3)遊泉寺銅山跡」
 「加賀石の里めぐり(4)大聖寺の近代建築など」

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