紙屋児童公園(京都市北区)
上柏野児童公園の後は、すぐ近くの紙屋児童公園に向かいました。
まっすぐ行けば近いのですが、少し回り道をして、北側から回り込みます。
近づいていくと立派なケヤキが枝を広げていました。
公園の入口に人が腰掛けておられるので、その大きさが分かりますでしょう。
紙屋児童公園は、昭和16年開設です。
訪問日:2018年9月22日
しかし、公園の入口まで行ってびっくり。
とても高低差のある公園なんです。
紙屋川の谷の傾斜地を利用した公園で二段に分かれています。
つい最近知ったのですが、このあたり、紙屋川の左岸(=今立っている側)を京都を囲む御土居が通っていたらしいです。それで余計に高低差があるのかもしれませんね。
>「京都歴史散策マップ 御土居跡」(PDF)
さっき見たケヤキは、ほぼ一番下の段から立ち上がっているので、なんと樹高は27mとのことです。
見えていたのは上の10mほど。
もう一本、樹高22mのケヤキもあります。
公園の入口には「紙屋兒童公園」という大理石っぽい標示が掛かっています。
たぶん当初からのものではないでしょうか。
まず上の段に降りて、探索していきます。
階段も天然石を使ったもの。
背もたれ付きのコンクリートベンチです。
そこそこ古そう(たぶん昭和中期以前)ですが、足がアーチになっているベンチとはまた違います。
シンプルな2本足。
見慣れてきた人研ぎの滑り台もあります。
しかし、注目すべきはその後ろです。
これ。鉄筋が出ていて、国旗掲揚台だと思われます。
たいがい国旗掲揚台は後ろ側か真ん中に挟み込んでで固定していますが、ここは手前で固定しています。
それほど装飾的ではありませんが、アールの入ったモダンデザインです。
こちらは何か特別な木が植えられていたのでしょうか(記念植樹とか)。
公園のデザインになっています。
滑り台はもう一台あって、見たところ幼児用です。
丸い砂場と一体型。周りを動物遊具が囲んでいるので、オアシスの水場のようです。
続いて、下の段にも降りていきます。
この木が最初に見えていたケヤキです。
独特なジャングルジム兼すべり台?
これ滑るのはかなり技術がいりますよね。
前に紫野柳児童公園でも同じタイプを見たことがあります。
コンクリート枠の砂場もあります。
ここは縁が丸いタイプ。縁が丸いのと、直角のとどちらが古いというのはまだ分かりません。風化具合からすると縁の丸い方が古そう。
公園の西側の入口を出て、紙屋川沿いを歩いていくと、波打った階段が現れます。
この上を通っているのが、鞍馬口通で、紙屋川にかかるのが金閣寺橋。
右に行くと金閣寺、左に行くと上柏野児童公園という位置関係です。
階段から振り返れば、向こうの森が紙屋児童公園。
かなり湿気を感じます。
金閣寺橋を、金閣寺の方を向いたところ。
親柱には昭和5年と書かれていました。
こんなに立体的な公園だとは、来てみないと分からないものです。
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