鹿垣児童公園(京都市中京区)
京都市文化市民局編『京都市の近代化遺産・産業遺産編』(2005年)のp70に公園関連年表というのが載っていて、京都市内の戦前の公園の開設年が出ていますので、これを地図にプロットして見て回っています。
ということで引き続き、京都の近代公園の紹介です。
今回は昨年9月に西側の公園を回った中から、まず鹿垣児童公園を。
訪問日:2018年9月22日
今回、JR嵯峨野線の円町駅から歩きました。
2000年に開業したばかりの駅なので、近代期の都市化に影響は与えていません。
東に歩いて行くと、天神川にぶつかり、西ノ京橋という古そうな橋が架かっています。
親柱には江戸時代の名残を残す紙屋川の名称が書かれています。現在は北野天満宮から上流のみが紙屋川と呼ばれるそうです。
地図にプロットしてみるとこの天神川の両側に近代の公園がいくつもあります。
上流では意外と深い谷をなしていますので、ここが都市化の前線だったのでしょうか。
川を渡ったところにレトロ感のある散髪屋さんがありました。
BARBER オオヤギと書かれています。
玄関が丸っこくて柔らかい表情です。
鹿垣児童公園にはすぐ着きました。
昭和13年開設で、現在の面積は796平米の小さな公園です。
たぶん面積は変わってないのでは。
南北で接道していて、両側に入口があります。
門柱は古いデザインが残っているようで、花壇を抱き込むようなデザインになっています。
この時代らしくあちこちが丸い。
鹿垣児童公園の文字も右から書かれていて、古そうです。
金属製らしく見えるので、復刻版かも。
北側の入口は花壇がない分、あっさりしていて、南側が正面のようです。
道路との仕切りは透かしブロックを積んだ塀で、面白いデザインです。
北東側から見た公園。
小さい公園なので、段差などはありません。
公園の中を古そうなものから見ていきます。
まずこのベンチ。
アーチを描く脚がきれいです。
重量感があって、ある程度古いのではと思わされます。
こちらはもう少しシンプルなベンチ。
さっきのより材料が節約されているような。
よく見る人研ぎの滑り台。昭和中期でしょうか。
そんなところです。
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