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2016年12月29日 (木)

木津川アート2016・脇見寄り道編

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前回、京都の木津川市に木津川アート2016を見に行ったという記事を書きましたが、メインの展示以外にやはり脇見や寄り道をしてしまいます。そのうちの一部を紹介します。

まず棚倉駅前で出会ったのが蟹満寺のモニュメント。
今昔物語に載っている「蟹の恩返し」のお話にちなむお寺だそうで、ごく簡単に言うと、観音様を厚く信じる親切な父娘に助けられた蟹が、娘を嫁にもらおうとやってきた蛇と戦って死んだため、その蛇と蟹を埋葬したところにお寺が建てられたということになっているそうです。

「蟹の恩返し」(木津川市HP)

この蟹のモチーフはお寺だけにとどまらず、カフェのデザインや、作品に使われていたりしていました。昔話の世界に入っていくような楽しさがあります。

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湧出宮の裏におられた布袋さん。
お腹にモミジを乗せて笑っていますが、私はやってません!
たまたまここに落ちたのか誰かが乗せたかです。

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銅の雨樋に凝ったものが多くて、これはうろこ状です。
へびみたい?
竹の根っこのような雨樋もありました。

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綾杉河原というのは地区名ですが、これは何を示すものなのか。
春日神社の前に他の地区名の柱も含めて何本も立っていました。

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「のぼるなきけん」と言いつつ、扇子を持って綱渡りする人をイメージしてしまう、扇子型の看板。

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天井川はこの地域に特徴的で、この道の左側を天神川が流れ、下を鉄道がくぐっています。

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歩いていて、洋館付き住宅を見かけました。
洋館部分が2階建ての立派な建物です。

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これはディスプレイを意識しているような気もします。
自転車の車輪を壁に掛けています。
あらゆるものがアートに見えてくる一例。

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「止まれ」の手書き表示が味わいがあって好きなのですが、木津川市の山城町ではたくさん見ることができました。

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上狛駅前にあるお宅の木製戸袋。
青海波の逆さパターンに松皮菱。
3つある戸袋にそれぞれ違うデザインの組み合わせを使っていて、こだわりを感じました。

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銅の雨樋についている花の飾りは何か機能があるのでしょうか。
蝶の透かし模様もきれいです。

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三日月に向かってはねるウサギの懸魚。

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椿井公民館の敷地にあった祠。
「毘沙門さんの祠」という解説板が立っていました。
大小50個の川原石が納められていて、関西では珍しい形式の道祖神らしいです。
山梨に似たものがあるそうです。
この石が生きているようで、なんだか怖いのですが。

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蔵の妻の飾りも凝っていて、「寶」の字をいくつも見ました。
ストレートに金運を願っているのでしょうか。

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妻の飾りで面白かったのがこの山の細工です。
形から見て富士山っぽくはないのですが、何の山なんでしょうね。

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その隣にあった将棋の駒のような飾り。
王将?

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JR奈良線のこの区間は、明治29年に奈良鉄道として開通していますので、煉瓦の構造物があちこちに残っています。人道用のトンネル。

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この地域は地区内に防火用水のため池があちこちにありましたが、その中でも山城町北河原の古屋敷にあるこの池は透明度が高く、湧水があるようでした。
ここに何か作品を浮かべたら面白そうです。

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床下の換気口まで小さな屋根が付けられているもの。
細やかな配慮です。

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いろいろ気になる物があった中でも一番だったのはこれ。
トラックの荷台を改造して物置にしています。
隣の柿の木と合わせて、オブジェとしてもかなりレベルが高いと思います。
作品レベルだと思いました。
奥にもう一つありました。

こんな感じで、脇見・寄り道しながら見ていくと地域の様々な面が見えてきます。

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