小豆島・草壁本町を歩く
7月の終わり、小豆島に瀬戸内国際芸術祭見学を兼ねて出かけました。
利用したのは神戸発・坂手港行きのジャンボフェリーです。
夜に神戸を出発し、早朝に高松を折り返して坂手港に着きますので、時間が有効に使えます。
坂手港周辺は前回の瀬戸芸2013の時に見ましたので、すぐバスで草壁港に向かいます。
草壁港のバス停にはびっしり描き込まれた手描き商工地図がありました。
草壁港内には移築された蔵が2棟並んでいます。
左が宝食品天川亭(旧天川家住宅土蔵)、右が宝食品福井亭(旧福井家住宅土蔵)です。
ともに昭和10年頃。
元の場所から切り離されて港に建っていると浮いた存在感があります。
瀬戸芸の会場になっていました。
近くを歩いていると古い防潮堤が残っていました。
つまり昔の海岸線はここ。
近くには塩田もありましたし、時代ごとに海岸線が前進しています。
ここからが本題。草壁本町の旧道沿いを何かないかと歩いてみました。
さっそく現れたのが古そうなショーウィンドウです。
現在の商売は建築資材屋さんです。
星城小学校の校庭に備前焼の二宮金次郎像を見つけました。
備前焼のは初めて見ました。他地域では金属供出後の代替として作られた場合もあるようです。
備前は小豆島の対岸なので運びやすかったのですね。
備前焼というと狛犬も作っていて、商売の広げ方が面白いと思います。
街道を歩くと、立派な看板建築がありました。
トキゾウと書かれていて、トキゾウ呉服店です。
営業はされていない様子。
さらにナカヲ時計店。
裏側に回ると、隅櫓のような洋風の部屋が立ち上がっています。
さらに山地呉服店。
右から左の文字で銅板で書かれています。
その先にアールデコ風の橋があります。
一つ上流に元楊柳橋が架かっていて、たぶんここは楊柳橋なのだと思います。
楊柳橋から上流を見たところ。
向こうは寒霞渓です。
旧街道から脇道にも逸れてみます。
立派な門柱のあるお医者さんがありました。
ここのお宅は地元の名士の方のためか、お庭が面白くて郷土資料館みたいです。
たとえば、こちらに「ときわはし」の親柱があったり。奥にも親柱が見えます。
さらに草壁町道路元標までありました。
移設でしょうね。
70年代風の角丸窓がきれいな荒井写真館。
窓はぷっくりしたタイルで縁取られています。
カラフルな石を固めた石垣。
暑い日だったのでアイスバーに見えました。
道脇につな引石というものも。
綱引きの基準線だったのか、あるいはこれ自体を引き合ったのか、詳しいことは分からないようです。
虎の飾り瓦。面白い。
このあたりは肥田牛乳エリアで、牛乳箱もありました。
草壁本町は本町と付くだけあって、歴史の蓄積を感じさせる町でした。
この後、旧街道を安田まで歩いたのですが、その話は次回に。
<関連記事>
「小豆島・草壁本町から安田へ」
「夏の香川・島めぐり(14)小豆島へ」
「夏の香川・島めぐり(15)小豆島の醤油工場」
「夏の香川・島めぐり(16)小豆島の洋館付き住宅・煉瓦」
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