中津の洋風建築など(大分県中津市)
大分県の中津は、江戸時代に中津藩主・奥平家の奨励があり、蘭学が盛んだった土地です。藩主の奥平昌高自らオランダ語に通じていて、『解体新書』の前野良沢、村上玄水、福沢諭吉などを輩出しました。
そんな土地なら洋風文化も受け入れられやすかったと期待します。
実際にはそんなに多い、という感じでもないのですが、いくつか洋風建築がありますので紹介します。
とくに東西のメインストリート(本町通り?)沿いに固まっています。
まず、辛島耳鼻咽喉科です。
立派な洋風のポーチが残っています。
中津市歴史民俗資料館。
小幡記念図書館として明治42年に創設され、昭和13年に建て替えられた建物が残っています。
近代の写真や地図なども展示されています。
入口にはシンプルなステンドグラスがはまっています。
同じ通り沿いの洋風建築。
かなり手が入っていますが、玄関のポーチも残っています。
洋館付き住宅?
洋館部がとんがり屋根形より、こういう平屋根のタイプが多いようです。
旧市街の西端で、煉瓦塀を持つ住宅があります。
その部分だけが洋風です。
その近くには低い煉瓦塀を持つ2戸並びの住宅がありました。
刻印は確認できず。
中津城の近くにある洋風の住宅。
きれいに維持されています。
ベンガラ色と窓枠の緑青の取り合わせが鮮やか。
カトリック中津教会です。
中津のキリスト教は、桃山時代に黒田官兵衛が神父を招いたことに始まるというので歴史は長いです。
現在の教会堂は昭和12年のもの。
おとぎ話に出てくるような教会です。
洋風の下見板張りだったように思える建物。
壁が応急的なものになっていますが、建物は古そう。
風格ある木造アパートの秀峰苑。
昭和初期に建てられた、もとは第百三十銀行の建物だそうです。
面白い用途転用。
京町にある奥永薬局。
看板建築的です。
この部分だけが2階建て?
銅板張りの洋館付き住宅っぽい建物。
屋根を見るとそんなに古くはないかも。
シンプルながら、昭和2年架橋の橋。
中津文化会館リル・ドリーム。
もとは昭和2年に建てられた煉瓦倉庫(米・肥料用倉庫)です。
平成2年まで飲食店として使われていて、その後、中津氏に寄贈されてホールとして復元改修されています。
最後におまけ。
表の塀は和風ですが、側面が煉瓦塀(鉱滓煉瓦っぽい)で、洋風の勝手口が付いています。
今回回ったのは中津の街の南半分ぐらいですので、まだありそうです。
※赤いマークが今回紹介した場所です
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コメント
びんみんさん、お久しぶりですがお元気でしょうか?国東は「くにさき」だと信じ切れなかった自分の記憶力に消極的になり、次に中津に関しては岐阜の中津川が真っ先に浮かび、コメントが書けなくなりました・・・
今日の洋風建築の最後に出てくる昔のポスト、懐かしいですが現役でしょうか?そして本当に中津教会にはうっとりです。
これが今年最後のブログかな?いずれにせよ一年間楽しませていただき、ありがとうございました。来年もどうか旅をさせてください!
投稿: まあちゃん | 2014年12月28日 (日) 14:27
まあちゃんさま、お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
気にされなくてもよろしいのに。
昔のポスト、イミテーションのようです。
中津教会はいいですね。
年内の記事は年内に書きたいので、これから毎日のように投稿予定です。
よろしくお願いします。
投稿: びんみん | 2014年12月29日 (月) 00:28