木津川アート2014作品編
木津川アート2014の記事、最後は作品編です。
(これがメインなのに?)
アート作品の感想はもっとしっかり書かれている方が多いので、参考程度に眺めて下さい。
イベント以外の全ての作品を見ましたが、全ては紹介できないこともご了解下さい。
言い訳はさておき、回った順に紹介します。
最初はURに展示されている作品からです。
CATVの25のモニター画面を活かした展示。
拡大しないと分かりにくいですが、会場エリアのあちこちの小さな水路が表示されています。
それぞれ水が流れているのですが、しばらく見ていると違和感があります。
画面の中で水以外が止まっているんです。
さらに、これは教えてもらったのですが、そのうち1画面だけが動いていて、そこから水音が出ているらしい。それを知るとどの画面が動いているのか、夢中で探すことになります。動き出すとそれぞれのシチュエーションが分かってなるほどと。かなり楽しめます。
隣の広い部屋では、床一面に木津川市の白地図がのりで描かれています。
人が踏むことで靴底の土でだんだん姿を現していきます。
「触らないでください」の作品とは対極をなすような、汚さないと完成しない作品。
昨年のプレイベントでも会場になっていた、土師山公園に入ります。
ロケーションを活かした中島和俊さんの作品。
イオンカラーの壁、ですので、当然背後を意識します。
借景の逆なので、貸景か。鮮やかです。
公園に点在する木の彫刻は、向山潔さんの作品。
子どもに(?)壊された大型モビールを直されているところでした。
整備された公園には生きた木しかないですね。
森だと枯れた木、腐った木がありますが。
作品が入るとその幅が豊かになります。
巨大なアリの彫刻。
彫刻にはスケール感を麻痺させる力がありますね。
ベトナムで戦跡の風景に立つ巨大群像(景色がミニチュアに見える)と越前岬で見たごく小さな男の子の像(海が広く見える)を思い出します。
この後、順路はニュータウンエリアに入るのですが、そこは後回しにして、旧村エリアを先に回りました。
池面にゆらゆら浮かぶつぼ。
こういうのは普通に公園にあってもいいなと思います。
大里会館詰所には、外の世界が入り込んでいました。
この部屋は泥の山ですが、もう一つの部屋にはベンチや落ち葉があり、赤い糸で再び枝に結びました。
使われなくなった詰所は、このままだんだん自然に還るのかと錯覚します。
女性センターで、森のガイド、三浦豊さんの作品。
様々な場所の木のスライドショー、緑で埋め尽くされた地図、鉢植えで構成されています。
目に入っても意識していなかった木が、これも木なんだと意識させられます。
西ノ宮神社は、小さな神域なのに急に深くなるような、湿気を帯びた厳かな雰囲気が漂っています。
言われないと分からないのですが、参道で柏手を打つと、また手水鉢にひしゃくを置くと森に反響するという、松尾謙さんの音響作品です。神域の神秘性を増しています。
また、また同じ西ノ宮神社の志村陽子さんの作品は、神域の湿り気に呼応するように、生えています。
こちらも神秘性を増幅させています。
今回、とても良かった会場が、こちらの旧漁協事務所。
かなり長らく使われていなかった建物です。
木津川で漁協というと、鮎かと思いますが、戦前に食糧として周囲の池で養殖されていた鯉や鮒の漁協だったらしいと、おぼろげに聞きました。
散り蓮華というのは、散った蓮の花びらに似ていることから名付けられたそうです。
それを再び蓮の花に還元してしまった作品。
建物の中に見えない水面が現れています。
堀川すなおさんは、この浮きの仲間のひとつをいろんな角度からスケッチし続けていました。
誰よりも熱心に、来た人に話しかけているのが印象的でした。
古屋崇久さんの、遺伝子(来場者の髪の毛)入りの団子を大地にすりつけるというパフォーマンス。
私も提供してきました。
何気ない空き地が特別な場所になっています。
谷川夏樹さんの「雅楽デコトラ 歌姫街道を行く」。
このラジコンが歌姫街道を走る様子を映像化しています。
私には初耳の気になる名前の街道が、このパフォーマンスによってより気になる存在になるというのが面白いところです。
記念撮影の額縁。
私は入れませんでした。
木俵元毅さんは、おびただしい数の兵士のフィギュアを、河村邸の至るところに配置していました。かなりしゃれが効いていて、見つける楽しみがあります。
エリアの各所に配されている小杉俊悟さんの彫刻。
うまく収まるような風景に配されています。
ここなどとくにそうで、平行して流れる水路の風景へと目を向けさせるのがすばらしいです。
相楽神社で展示されていた井上隆夫さんの作品。
古材に見えて、全てが古紙を溶かして固めて着色したものという不思議。
省略してしまった作品はすみません。
終盤は急ぎ足でニュータウンエリアを回りつつ、結局、ほぼ全ての作品を回ることができました。
凝ったスタンプが毎回の楽しみです。
また次回の開催も楽しみにしています。
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