島原の輪違屋(京都市)
夏の終わり、京の夏の旅で公開されていた、京都・島原の輪違屋に出かけました。
島原自体、出かけるのは初めてです。(島原という名称が、花街の当地への移転騒動を当時話題の島原の乱になぞらえたものだと初めて知りました)
島原は名の知れた花街ですが、当時の名残を留めるのは、この輪違屋と角屋、島原の大門のみとのこと。
輪違屋は「置屋」で、芸妓や太夫を抱えていたお店だそうです。
格子の連続する風格ある建物。
輪違屋はお茶屋として
現在も営業しているのですが、気軽に入れるお店ではありません。
10年ぶりという今回の特別公開は貴重な機会でした。
京の夏の旅のチラシ表紙を飾るのもこの輪違屋の2階、傘の間です。
表には看板を兼ねるのか、巨大な玄関灯が掲げられています。
輪違屋の名前通りの輪違の紋が入っています。
建物の中にも輪違の紋がちりばめられています。
黒光りのする板の間をぬけて。
奥の座敷ではガイドさんによる解説が行われていました。
狭い中庭。増築によって狭まったとのこと。
廊下のひさしが広いのが特徴だそうです。
廊下の一部を橋のように。
品のいい日本画の掛け軸が架かっています。
いつものように釘隠に注目。
ふすまの引手。
もう一つ引手。彫刻されています。
2階にはもみじでかたどって彩色した紅葉の間、ふすまに傘を張った傘の間などがありますが、撮影禁止です。面白いのが階段上に吊された300年前のギヤマン。ミラーボールとして、上がってくる人を確認したそうです。新しいものにしか見えません。
大門も見に行きました。
角屋で見た解説を見ると「うちは吉原のような遊廓とは違う」という主張が強く、その一つに門が開いていて街が開放的であることが挙げられていました。
きんせ旅館。元旅館で、一日一組限定の旅館のほか、カフェもあります。
が、この日はライブがあるとのことで、カフェは営業していませんでした。
きんせ旅館の窓は桟がカーブしていて面白さがあります。
古い玄関灯。
この建物も美しいデザインです。
きんせ旅館のカフェが使えなかったので、近くのカフェHygge(ヒュッゲ)に入りました。
古い町家を改修したもので、土間にテーブルを並べたような、面白いお店でした。
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コメント
びんみんさん、こんにちは。昨日は「とうとう訪れたか・・・」ってぞっとしました。島原が京都だったっけ???どうやら島原・天草の乱が真っ先に頭をよぎったせいだと知り安心しましたし、後から電子辞書で調べて色々確認出来ました。びんみんさんの紹介してある場所や歴史的背景を改めて知り、学びの時間でした。ありがとうございます!
投稿: まあちゃん | 2014年10月17日 (金) 12:04
まあちゃんさま、こんばんは。
京都の島原って馴染みがないですものね。
いろいろ関連して調べられたとのこと。
そうやって深めていただけるのはありがたいです。
投稿: びんみん | 2014年10月19日 (日) 01:39