« 秋の香川・島めぐり(7)高見島の廃村 | トップページ | 私の精華小学校写真展を開催中(大阪市北区) »

2014年3月14日 (金)

梅田哲也さんの「O才」、私の場合

140223osai1
先日、参加しましたと書いた梅田哲也さんの展覧会「O才」。
会期が終わりましたので、ネタバレ記事書きます。

>前回の記事「山王の非日常ツアー、梅田哲也さんのO才」
 公式告知「O才」

まず、集合場所が西成山王郵便局の隣の空き地・・・
だったのですが、誰もいません。あれ。
きょろきょろしていると、声が聞こえてきます。

140223osai2
よく見るとテープレコーダーが!
聞き取りにくい声で、斜め前の柳本商店が受付であることを教えてくれます。
のっけからフェイント。テープレコーダーってところがいいですね。

140223osai3
振り返ると柳本商店。
立ち飲みのできる酒屋さんです。
参加費を払ってマップを受け取り、注意事項を聞きます。

140223osai4
これが私のマップ。
「私の」というのは、手書きで番号が振ってあって、その順番で回りなさいということなのです。
Oさんと待ち合わせたのですが、いきなり別行動となり、2時間後にこの場所で再会する約束をしてそれぞれに出発しました。

ちなみにこのマップ、裏面に昭和30年代の地図が反転印字されていて、透かすと今の地図と重ねられるというすぐれものです。
説明がほとんどなくて、謎のイラストがあちこちに描かれています。
行けば分かるということ。

140223osai5
山王というのは地形的にも妙なところで、例えばこんな道も。
塀に囲まれているのは南海天王寺支線の跡です。

140223osai6
私にとっての最初の行き先はここ。
古い旅館の奥にあるバッティングセンター。
大きな黒いボールを背負った子どもが、どこからか大きなボールをぶつけられています。
苦行のようですが、やっている子どもははにかみながら愉しんでいました。
「私にもやらせて」といって参加していた人は、本当の参加者だったのか、エキストラだったのか。

140223osai7
次はこの地下道。
意味ありげに白いロープが出ています。

140223osai8
生暖かい地下通路を、ロープを辿っていきます。
奥まで行くと話し声が。
実は銭湯の通路で、女湯の更衣室につながっているとかなんとか。

140223osai9
地図にはいくつかお勧めルートらしき点線が引かれていて、そこに行くと、こんな素敵な路地に出会えます。コンクリートの流しもいいです。

140223osai10
次に指示されたのはこのアパート。
空き地の水たまりに水が流れ込んでいるところまで作品です。

140223osai11
廃アパートで、ガランとしています。

140223osai12
土間に穴があって、火が燃えていて、少女が座っています。
そして、どこからか「入ってもいいですよ」とか声を掛けられるのですよ。
しばし会話します。どこからか分からないけれど見張られている不穏な感じ。

140223osai13
山王の住人は街をかなりカスタマイズされています。
こういう不思議なケージのようなものも。

140223osai14_2
次に訪れたのはこの建物。

140223osai15
入ってみると隣の建物(表から見ると波板塀で囲われている部分)は、屋根と2階の床が抜け落ちているかなり荒れた状態。まさかそんな風になっていると思わないのでどきっとします。

さらに空き瓶を持った人たちがくつろいだり、この崩れた梁に座っていたり。
そういえば、この人たちさっき来るときに見かけた、と思ったらアキビンオオケストラというグループの方、つまりエキストラだったと途中で気付きました。観客にエキストラが紛れているのかとますます不穏に。

140223osai16
台所の屋根も取り払われています。

140223osai17
ところでこの山王エリア、とてもお地蔵さんが多いです。
このお地蔵さんには昭和5年奉納と刻まれていました。

140223osai18
僅かな高低差と階段があって、路地の魅力を増しています。

140223osai19
取り残されている不思議な建物。
地図にイラストで示されていました。

140223osai20
この通りも特別感のある波板路地。

140223osai21
かつての飛田遊廓と外の世界を隔てていた壁。
ここもコースです。

140223osai22
タイルづかいの面白い旅館。

140223osai23
飛田会館の見学会は、不思議な女性の案内人が案内してくださいました。
ここの見学が出来たのは大きな収穫でした。
ある部屋の奥で人を見かけたとか、人がいつの間にか増えたとか、他の人から聞きましたが、私は気付かず。気付き落としている仕掛けがまだあったのかもしれません。

2時間後にスタート地点に戻ると、CDを渡されます。
3日後には消えますから早く聞いてくださいねと言って。

あれ、あのCD、どこに行ったかな。


|

« 秋の香川・島めぐり(7)高見島の廃村 | トップページ | 私の精華小学校写真展を開催中(大阪市北区) »

日常旅行(大阪)」カテゴリの記事

コメント

そのCDのレーベルのデザインが「0才」
になってますね、いろいろとふしぎな時間を過ごしました。

で、うちのCDも、、、

投稿: かずくん | 2014年3月14日 (金) 21:23

かずくんさま、こんばんは。
コメントありがとうございます。
地図が「O才」になっているのですよね。
どこまで意図したものなのか。
そちらのCDもですか。

投稿: びんみん | 2014年3月15日 (土) 02:08

拝読しながら、ちょっと怖くて、不思議な感じで、ぞくぞくしました~
非日常体験、面白そうですが、なんだかそのまま異次元に迷い込んでしまいそうな…

無事に戻ってこられてよかったですね。(笑)

投稿: KYO | 2014年3月15日 (土) 22:45

KYOさん、コメントありがとうございます。
感覚伝わりましたか。
怖がらせるという感じではないのですが、なんだか不穏なんです。

確かに無事に戻ってこ

投稿: びんみん | 2014年3月16日 (日) 01:20

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 梅田哲也さんの「O才」、私の場合:

« 秋の香川・島めぐり(7)高見島の廃村 | トップページ | 私の精華小学校写真展を開催中(大阪市北区) »