秋の香川・島めぐり(10)雨の佐柳島
高見島を一通り見た後、せっかくなので(このパターンが多いですが)、隣の佐柳(さなぎ)島まで足を伸ばしました。
ちょうど新・なぎさ号がやってきたので、これに乗ります。
佐柳島の本浦港に着くと、雨が降り出していました。
雨に煙って、島全体は見えません。
港から見ると目の前に小島が見えます。
佐柳島は水滴型というか、さなぎ型というか、細長い島で、この本浦と長崎の2つの港があります。
この集落唯一の商店。
「只今桟橋に行っております」というのどかな札が出ていて、どうもこの商店のおばさんがフェリーのチケット売りも兼ねているみたい。
この島は芸術祭の島ではなく、日常の時間が流れています。
集落を歩いていると面白い門柱がありました。
ユニークなタイルが使われています。
集落は小さく、すぐ端の墓地に到着しました。
佐柳島にも両墓制(埋葬する墓と拝む墓を分ける風習)の墓地が2つあります。
墓地内に、「佐柳島の誇り」として、平田冨蔵氏、佐柳高次氏の略歴が刻まれた碑が立っていました。
2人とも幕末に咸臨丸の乗組員としてアメリカに渡り、佐柳氏は帰国後、坂本龍馬の土佐海援隊に入ったとのこと。塩飽諸島に共通する歴史があります。
墓地の水場にはタイルの流しがありました。
本浦の集落の中を流れる水路。
この先に大天狗神社という気になる神社があったのですが、雨ですし、あまり時間もないのでパスしました。
もともとこの島ではもう少し時間を取って、長崎まで足を伸ばそうかとも思っていましたが、降り続く雨にめげて、長崎折り返しの船に乗って戻ることにしました。
高見島経由で多度津港まで。
連休で帰省していた人もいたようで、桟橋には見送りの人が集まっていました。
島そして船ならではの光景です。
佐柳島は人口が100人を越えていて、実は高見島より人が多いらしいです。
最盛期の人口はなんと2500人。
多くの人が島を離れて暮らしています。
経由地の高見島を後に多度津へ。
瀬戸芸の秋の旗が船尾を飾っています。
春・夏・秋と長かった香川・島めぐりのレポートもこれで完結です。
長らくお付き合いありがとうございました。
季節は一巡して春になってしまいました。
芸術祭に限らず、これからも瀬戸内の島めぐりの旅は続けていきたいと思います。
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