夏の香川・島めぐり(21)豊島石の祠など
香川県豊島の甲生(こう)の集落の中に、共同井戸のある広場があって、石仏などが並んでいました。
(この流しも石造みたいですね)
そこで気になるものが。
石でできたかまくらみたいなものです。
中に仏様かお地蔵さんが入る祠のようです。
それにしてもこんな加工をしてしまうとは。
柔らかい石にしてもこれは手間暇がかかるでしょう。
ところがこれは特別なものではないらしく、別の広場に行ったらそこにも同様のものがありました。
拡大するとこんな感じ。
屋根の付いているタイプもあります。
豊島では豊島石という石材が特産で、それで作られているようです。
豊島石は玄武岩質火山礫凝灰岩というもので、柔らかくて加工しやすく、水には弱いのですが、熱には強いので茶室の炉や灯籠に使われているそうです。
その採掘の仕方が面白く、高さ50m、奥行き500mのトンネル状の大丁場が残っているのですが、近年採掘業者が倒産したため立入禁止になっているとのことで残念です。
外からでいいので、すごく見てみたい。
さて、広場に戻りますが、神様の名前を書いた石柱なども立っています。
そしてここにも共同井戸。
井戸と石仏・祠が一体となったスペースが作られるのが豊島の形なのでしょうか。
唐櫃岡(からとおか)でも同様の祠がありました。
ちなみに唐櫃岡には、こんな面白い石垣があります。
これは讃岐岩質安山岩で、地滑り地から拾われたものらしいです。
板状に割れるので、面白いパターンになっています。
>香川大学工学部の長谷川先生の研究室による「讃岐ジオサイト(2)豊島」(PDF)
「讃岐ジオサイト」 非常に面白い!
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