夏の香川・島めぐり(15)小豆島の醤油工場
坂手港からレンタサイクルで小さな岬を越えると、ほのかに醤油の匂いが漂って、醤油工場や佃煮工場が現れます。
かつての醤油蔵の一つが芸術祭の会場になっていました。
古い蔵を支える柱を埋めるように白い柱が立ち並ぶ作品です。
壁の作品も醤油によるもの。
小豆島のこのエリアは醤油の町で、醤油が大きなテーマになっています。「醤(ひしお)の郷」としてPRされています。
なぜ小豆島で醤油づくりが盛んなのかは、上記のリンクに詳しく解説されていますが、現地で見た説明では、もともとは赤穂からの技術者が塩田を開いていて、それが醤油づくりにつながったとのことです。最盛期には400軒、今でも21軒の醤油メーカーがあるといいますからかなりの集積です。
さらに進むと道をまたいでパイプラインが走る化学コンビナートのような醤油工場が現れます。
マルキン醤油の工場です。マルキン醤油は明治40年設立。当初から関東の醤油メーカーに対抗するために設立されたそうです。
今も古い工場建屋が残っています。
工場としても魅力的。
この建物などもいかにも近代建築です。
飾りが入って大正風?
下見板張りの工場もあります。
長ーーい工場の板壁。
その先に、登録文化財の第4号天然醸造蔵があります。
明治40年の創業当時の建物です。
しかも今も昔ながらの作り方で醤油が作られています。
窓からのぞき込めるというありがたいサービス。
(マルキン醤油でもほとんどの醤油は近代的な作り方をしています)
さらに進むと馬木地区に小豆島醤油工業組合の建物があります。
戦後は図書館としても使われていたそうです。
芸術祭の会場のひとつになっていました。
2階も気になりますが、上がれません。
手すりのカーブがきれいです。
内部では醤油を使ったインスタレーションが展示されていました。
金両醤油の建物。
醤の郷では、今はなくなった醤油工場も含め、このように歴史を解説する表示がされています。400軒ですから、至る所にあります。
馬木地区の山に向かって醤油会社の固まっている町並み。
この奥も醤油会社です。
煉瓦の煙突がある工場。
今も醤油造りの歴史を感じさせます。
これだけたくさんの醤油工場が成り立っていたのも外とつながっていたからで、閉じているようで開けている島の面白さが表れていると思います。
より大きな地図で 瀬戸内国際芸術祭2013 を表示
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コメント
小豆島が醤油の産地とは知りませんでした。オリーブと柑橘類の島のイメージです。実にいろいろな産業がある島なんですね。マルキン醤油って東京でも売ってるのでしょうか?
投稿: yumyum | 2013年12月16日 (月) 01:01
yumyumさん、こんばんは。
小豆島は四大産地の一つだそうです。
他にそうめんや石材の産業もあります。
マルキン醤油は東京でも売っているのでは?
確認したことはないですが。
投稿: びんみん | 2013年12月17日 (火) 01:00