大正住宅の共同アトリエで写真展(大阪市西成区)
11/23・24の土日、オープンナガヤ大阪2013という大阪中の長屋をオープンハウスするイベントが開かれていました。今回3回目です。
いくつか訪ねた中から、カエルハウスを紹介します。
南海の天下茶屋駅から線路沿いに北に歩いて5分ぐらい。
住所は、大阪市西成区花園南1-11-4です。
ここでは、写真展「河合止揚×山本ジュン 二人展」が開催されていました。
会期は12/1(日)まで。
時間は12〜20時、入場無料です。まだ見に行けます。
河合止揚さんは建築写真家で、今回は趣味で撮られている大阪の長屋や蔵の写真を展示されていました。山本ジュンさんはアジアを旅しながら心に留まった光景(廃墟など渋い写真)を写真に撮っておられます。どちらも私好みです。
住宅の脇に通路があって、奥にも長屋が並んでいます。
この住宅自体は長屋とは言いにくい気も。
入口にはカエルハウスのアイアンワーク(?)。
オープンナガヤ用の解説です。
大正時代の建物だとか。オーナーさんにお話を伺うと、数十年住んでおられた方が又貸しをして、2階に3人住まわれていたとか。その方がおられなくなったのを機に共同アトリエとしての利用を考えておられるそうです。
玄関を入ると建具がずらっと並んでいて、「インスタレーションか?」と思ったのですが、付近で解体された民家から、改修用にもらってきた建具だそうで、今ならよりどりみどりです。
ここはクリエイターの方々にアトリエとして使ってもらいたいとのことです。まだ天井も床もない状態で、手作りで一緒に作り上げていきたいというお考えです。
私はクリエイターではないですが、非常に興味をもちました。
(後でクリエイターになればいいとおっしゃるのですが・・・)
2階への階段のひとつ。
年季の入った木の階段です。
もうひとつの階段。
この建物の面白いところは、2階の部屋が段差のあるベランダでつながっているところです。
非常に面白い構造。
ベランダからは長屋ビューです。
この内と外の関係が面白い。
夏など外で飲んだり、月見もできますね。
2階は小部屋が並んでいて、収納もあります。
現状は天井がないので面白いスペースになっています。
壁に掛かっているのは山本ジュンさんのアジアの写真。
山本さんにお話を伺ったのですが、知床の海で防波堤に並ぶウミネコが外敵に向かっていく話とか、ベトナムのリゾート地の廃墟をめぐったこと、突然の雨で飛び込んだ家にいた豚と3時間をともに過ごしたこと、アーティストとの偶然の出会いなどなど、どの写真にも背景となるゆったりとした時間での話があって、味わい深いものでした。全部お話を伺いたいぐらいでしたが、全部聞くと何時間かかるか分かりませんので、いくつかにとどめました。
戸板がテーブルになっています。
この物件の面白いところは、各部屋に流しが付いていること。
普通そういうことはないと思うのですが、アトリエとしてはぴったりですね。
すみません、トイレの写真も。
タイル張りの和式。
壁に一斗缶が使われているとのこと。
真鍮のドアノブも良いです。
さりげなく置いてある椅子も絵になっています。
紹介してしまって、自分が借りられなくなったらどうしようと妄想しつつ、記事にしました。
空間も写真も面白いので、ぜひ訪ねてみて下さい。
繰り返しますが、12/1(日)まで写真展をやっていて、見学できます。
<関連HP>
カエルハウス公式HP
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コメント
たくさん写真と正確な情報を載せてくださってありがとうございます。我々のチラシがまちがいだらけでした。
来ていただいてありがとうございます。
投稿: カエルハウスのカエル | 2013年11月26日 (火) 19:12
カエルハウスのカエルさま
その節はお世話になりました。
正確といっても日程のことぐらいかと思いますが。
またお邪魔したいと思いますので、よろしくお願いします。
投稿: びんみん | 2013年11月27日 (水) 02:49