夏の香川・島めぐり(11)宇多津の旧市街
高松の大島に渡った後、高松に寄り、さらに少し時間があるので、宇多津に立ち寄ることにしました。
地名に「津」が付いていることから分かるように古い港町です。
宇多津駅に降り立っても、新しい高架駅で、周辺も新しい街区ばかり。
周囲の坂出や丸亀などと比べると、降りてみようという気持ちがあまりしないところです。ただ、それは現在の市街地がかつて塩田だったところに開けているからです。宇多津は明治から昭和にかけて塩田の町として隆盛を極めたのですが、戦後、塩づくりの方式が変わり、昭和47年に全塩田が操業停止、186haもの塩田跡地が残されました。その後、本四架橋に合わせて塩田跡地の開発が進められたそうです。
>宇多津町HP「塩づくり今昔」
旧市街は駅から離れたところにあります。
南側の山裾に沿って歩いて行くと、古い街道筋に入ります。
切り通しを抜けると、宇夫階(うぶしな)神社。
社殿背後には、古代祭祀跡の巨石・磐境(いわさか)があるという古社です。
伊勢神宮別宮の多賀宮から移されたという社殿もあるそうですが、時間がないのでパス。
さらに古い町並みが続きます。
ちょっと側面の面白い町家がありました。
洋風っぽい装飾が入っています。
漆喰模様が波だったり、花だったり、にぎやか。
さらに進むと、重要そうな四つ辻に出ました。
見あたりませんが、道路元標が置かれそうな場所です。
洋館付き住宅もありました。
街道は新町水門に続きます。
昭和30年竣工です。
この川に船が溜まっていたのでしょう。
集落の外から見ると川沿いに大きなお寺があります。
西光寺といいます。川に向かって塀にどうみても銃眼の三角の窓が開いています。
宇多津はこの西光寺から宇夫階神社にかけての山沿いに寺町があります。
川の反対側には料亭の公楽、蔵カフェこうらくがあります。
カフェは既に営業終了後で入れず。
蔵カフェ1階はダンスホールらしい。気になります。
山手に回ってみました。
赤い屋根の町営住宅です。
山の斜面にも赤い屋根の町営住宅群。
なぜか赤い瓦が多用されています。
町営住宅を横から。
そのうちの1棟。
昭和20〜30年代ぐらい?
再び四つ辻に戻ります。
ここから役場に向かう道にはアーケード。
ここもアーケードがあったようです。
メインストリートの風格あり。
市街中心部で一際目を引くのはとんがり屋根の洋館付き住宅です。肥料販売業で財をなした堺芳太郎という方が、接客用に建てた別邸だそうです。今は蔵の館・三角邸といって、町が管理しています。
思った以上に見どころの多い宇多津旧市街の紹介はまだ続きます。
より大きな地図で 瀬戸内国際芸術祭2013 を表示
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