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2013年11月22日 (金)

夏の香川・島めぐり(10)高松の大島

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伊吹島・観音寺を訪ねた翌日、高松市の沖合にある大島に渡りました。
ここも瀬戸内芸術祭の島です。ただし、この小島は特別で、全島がハンセン病の国立療養所になっています。
普段でも一般の人が渡ることも可能ですが、訪ねやすいこの機会に訪れました。

 

島には国の船で渡ります。

 

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乗船整理券をもらって乗船。
無料です。

 

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大島は二つの小島が砂州でつながったような形をしています。
施設はその平坦部に集中しています。

 

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国立療養所・大島青松園の入口。
白砂青松の美しい風景です。

 

ここでガイドさんの出迎えがあり、まずはガイドツアーとして巡ります。

 

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芸術祭期間はカフェが営業していました。

 

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休憩所。ちょっと古めの建物です。

 

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療養所が島に作られたのは、ハンセン病に対する誤解があり、隔離政策が取られたからです。当初は中・四国8県の連合による大島療養所として、明治42年に開設されました。島を出られなかった方も多く、その方々は納骨堂におさめられています。

 

現在、島に暮らす元患者の方は80人あまり。加えて職員の方がおられます。
いまは普通に島を出ることもできます。

 

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ここから眺める瀬戸内海は非常にきれいです。

 

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患者さんのため、各種の宗教施設が揃っているのですが、もちろんキリスト教会もあります。
なおかつ、昭和10年にヴォーリズ設計で建てられた大島青松園礼拝堂があります。
そんな古そうに見えないのですが。

 

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側面から。かなりシンプルです。

 

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こちらは風の舞というモニュメントです。
火葬場の前に立っていて、納骨堂におさめた残りのお骨を納めています。
面白いのが、四国4県、それぞれを代表する石を砕いて、モニュメントの回りに配置されていることです。

 

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療養所の人たちが何かを植えていた畑の跡。

 

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四国の島に共通の、島四国が大島にも設置されています。

 

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独身一般寮地区。
ここは見学可能エリアで、芸術祭の展示会場もここにありました。

 

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15寮はまるまる展示会場になって、船を展示したり、写真展があったりしました。
他に資料館のある建物もあります。

 

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配食用の台。

 

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海中から見つかった手術台だそうです。

 

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そして、この会場でのメインともいえる田島征三さんの作品、青空スイング館。
新潟の大地の芸術祭での、絵本と木の実の美術館が良かったので期待してしまいます。

 

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8寮が絵本になっています。
ビー玉の涙をこぼす人魚姫。

 

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海賊。本当は動くようなのですが。
これだけではなくて、海中のランプや木の実の部屋などもありました。
外観から想像できない別世界になっています。
ここもまた楽しい立体絵本でした。

 

この島に新しい患者さんがやってくることはなく、今いる方が住み続ける状態のようです。
現在の平均年齢は80歳ほど。今後の利用もまだ決まっていないとのこと。
職員削減に反対する掲示も見ました。

 

入所者の方が寂しく感じないような移行ができれば良いなと思います。

 


より大きな地図で 瀬戸内国際芸術祭2013 を表示

 


より大きな地図で 瀬戸内国際芸術祭2013 を表示

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コメント

隔離政策のための島って、こういうところだったのですか。
今はとても穏やかな景色に見えますね。
手術台は海中に捨てたんじゃなかったかな。
ゆるゆると、皆さんがのんびり幸せに余生をおくれますよ

投稿: やむやむ | 2013年11月22日 (金) 02:28

やむやむさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
そうなんです。隔離の歴史を見なければ、とても穏やかで美しいところです。それまでハンセン氏病というと、映画の「砂の器」のイメージぐらいで。
手術台は捨てられたものだと思います。
ほんと、幸せな日々を送っていただきたいですね。

投稿: びんみん | 2013年11月23日 (土) 02:46

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