夏の香川・島めぐり(2)伊吹島のいりこ工場跡
伊吹島の真浦港に到着後、私は島を西回りに歩き始めました。
道は港を港を見下ろしながら上がっていきます。
この日は非常に良い天気でした。
瀬戸内国際芸術祭ののぼり。
これは漁具なんでしょうか。
再び海岸に降りる脇道に入ると、向こうに工場の建物が見えてきます。
芸術祭の会場の一つで、かつてのいりこ加工場の跡です。
数年前の台風で被害を受け、廃業したそうです。
海に向かう巨大ないすはアート作品。
工場には伊吹しまづくりラボの看板が掲げられています。
中はみかんぐみによる作品。
工場の中は操業時のいろいろなものが並べ替えられています。
こちらの倉庫(?)の中では映像上映がされていました。
いりこの加工の映像と祭礼の映像。
伊吹島特産のいりこ(カタクチイワシの煮干し)の特徴は、近くの海での漁から加工までの一貫生産だそうです。しかも工場は海岸に連なっているので、獲ったイワシは漁船から直接工場に運び込まれ、短時間のうちに煮られて乾燥、出荷されます。
巨大なエレベーターが残っています。
天井を走る配管類。
天井扇もあります。
入口を振り返ったところ。
展示スペースは2階に続きます。
元々開放的だったのか、奥の壁はなく、向こうに海岸が見えています。
階段の途中から振り返ったところ。
中央は伊吹島の模型です。
2階も開放的な空間です。
2階内部には仮設の展示スペースがつくられています。
小部屋はそれぞれ研究室の体裁で、伊吹島に関する様々なフィールドワークの結果を展示しています。
この風習しきたりであったり、妖怪伝説であったり、漁具であったり、一巡りすると伊吹島についてますます興味深く感じられる展示でした。
これは鬼瓦の型だそうです。
大阪人として興味深い内容としては、東に75里にある泉佐野とはバッチ網の出稼ぎ、出漁等で古くから交流があり、現在伊吹島出身者が100世帯暮らしているという説明でした。
船から工場にいわしを水揚げするための設備です。
こういう設備が各工場にあり、このような工場が島の海岸の東半分にびっしりと連なっていて、独特の景観を作っています。海岸は工場、丘の上は集落で、島自体が一つの工場のように、被災した工場はともかく、まだ現役で回っているというのが非常に興味深く思います。
より大きな地図で 瀬戸内国際芸術祭2013 を表示
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