稲野住宅地(伊丹市)
5月のことになるのですが、伊丹市にある郊外住宅地の稲野住宅地を見に行きました。
最寄り駅は阪急伊丹線の稲野駅です。開業は大正10年。
阪急伊丹支線は大正9年に開通し、阪急によって稲野住宅地が売り出されたのが大正14年です。伊丹市内では最初期のもので、この後、塚口、緑ヶ丘、新伊丹などの住宅地開発が続きます。
駅前には小さなロータリーがあって、稲野住宅地に向かって道が伸びています。
郊外住宅地らしい流れ。
ちょっと寄り道して、近くの稲野児童遊園地には「皇太子殿下御降誕記念碑」が立っていました。国旗掲揚台でしょうか。
稲野住宅地は北から順に見ていきました。
生け垣や門構えが郊外住宅地らしい構成です。
住宅地内の道は比較的狭く、生け垣の家がたくさんあります。
戦前の住宅地には付きものの教会。
大正時代の住宅地はまだまだ和風住宅が多いと思います。
生け垣に囲まれた和風住宅。
ちょっと分かりにくいのですが、近代建築っぽい住宅です。
洋館付き住宅。
和風の門。
和風の門と板塀の組み合わせ。
木製サッシの住宅。
稲野住宅地で一番存在感があった洋館付き住宅。
2階建ての洋館部が附属しています。
これも和風の門と生け垣。
石垣の下に煉瓦も積まれていました。
残念ながら刻印は確認できません。刻印のないタイプかも。
私が稲野住宅地で確認できたのはこのぐらいでした。
ついでなので、稲野住宅地の南にある若菱町(旧三菱電機社宅)も見に行きます。
社宅の名残は確認しがたいのですが、例えば、こういう平屋の住宅などもそうなのでしょうか。
こちらも平屋部分がやや古め。
こんなタイプもあります。
社宅らしさは感じにくい現況でした。
社宅街の真ん中には公園があり、その隅に若菱町の集会所があります。
若菱町の集会所は、角の丸っこい面白いデザインでした。
おまけ。稲野駅の近くのマンションで見かけた塀です。
石臼を再利用していますね。
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「緑ヶ丘公園とその周辺」
「目次 近代の郊外住宅地と別荘地」
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