宝山寺獅子閣(生駒市)
以前、「ひろの東本西走」で紹介されていたのが気になっていた宝山寺獅子閣。夏に特別公開されていると知り、出かけてきました。
近鉄奈良線の生駒駅で降り、生駒ケーブルで鳥居前から宝山寺まで。
歩いて行けない距離ではないのですが、この暑さでは歩く気になりませんでした。
駅からさらに階段を上がっていくと、山に囲まれた境内が現れます。
思った以上に本格的なお寺で、修行場の雰囲気があります。
右の屋根越しにちらっと見えているのが、獅子閣です。

横から見た獅子閣。
清水寺のように崖に足場を組んでいます。
獅子閣の正面から。
入場料500円で、資料や記念のしおりがもらえました。
見ての通り、明治の擬洋風建築です。
洋風の客殿を建設するため、第14世乗空さんが越後出身の腕の良い大工を横浜に3年間留学に送り、明治15〜17年に建てたものだそうです。
以前は非公開だったのですが、5年がかりの大改修工事をへて2010年に公開されて以来、たびたび公開されています。

柱が半分漆喰で塗り分けられています。面白い。
中に入るとまずは洋風の部屋。
螺旋階段が2階に上がっています。
創建時には電気はなかったので、ランプは後付け。
隣には和室が2室あり、能の場面を描いたふすま絵があります。

面白いのが漆喰壁の仕上げ。
光沢のある仕上げです。こんな方法もあるのですね。
そして、明治らしい色ガラスもはまっています。
解説していただいたところによると、ほんとなのかどうか、それぞれの色ガラスを通して庭を見ることで、四季を感じられる趣向だそうです。
もしそうなら、風景そのものにフィルターをかけてしまうなんてすごい。

例えば青ガラスから。
たしかに雪景色に見える!

緑なら新緑の季節。

赤なら炎暑の季節。(実際に暑いですが)

続いて、らせん階段で2階に上がります。
2階は和室が2間あります。
こちらも立派なふすま絵が描かれています。
天井は格天井。
床の間と書院。
金箔で塗られています。
法要の際に貴賓をお通しした部屋で、宿泊施設ではないそうです。

また1階、2階ともベランダがあって、崖の上ですので良い眺めです。

もう少しディテールも紹介します。
最近必ずチェックする釘隠。
桐の花がモチーフです。

しかも、少なくとも3パターンはあります。
凝った釘隠です。

もう1種類の釘隠、説明によると菊らしいのですが、これ、菊でしょうか。

同じく最近チェックする引手。
1階のふすまには、七宝の素晴らしい細工の引手が付いています。

2階のふすまにも凝った引手が付いています。
宝珠のようなつまみも面白い。

他には輸入ものの金具類も見もの。
素材にしても細工にしても、全体にかなり凝って建てられたことが分かります。
小さな建物ですが、とても見応えがありました。
なお、夏の特別公開は終わりましたが、次は2013年10月1日〜6日に秋の特別公開があります。
「重要文化財 獅子閣秋の特別公開」
<関連サイト>
ひろの東本西走「宝山寺・獅子閣 特別拝観−1」
「宝山寺・獅子閣 特別拝観−2」
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