春の香川・島めぐり(1)坂出人工土地
先月、瀬戸内国際芸術祭の春シーズンに出かけました。
(ご存じかもしれませんが、瀬戸内国際芸術祭は香川県(一部岡山県)の主に島嶼部で開催される現代アートのイベントです。2010年に続いて2回目となる今回は春・夏・秋の3シーズンに分けて開催されます)
私は高松からスタートして、女木島、男木島、直島、宇野と瀬戸内海を横断しました。
例のごとく芸術祭に関係ない話を中心に、今回巡った港町・島をシリーズで紹介しますのでお付き合いください。
本題に入る前に・・・
1日目は高松への移動日でしたが、ふと思い立って坂出で1時間余り途中下車をしました。坂出は思った以上に見どころの多い町でした。
まずは駅前からスタート。
駅前通りを歩いて行くと、こんなビルがあります。
たぶん下を歩いているだけでは何とも思わないでしょう。
道の反対側から見るとビルの上に建物が並んでいるのが見えます。
写真の右に見える隙間から入っていくと・・・
トンネル通路のある不思議な空間に出ます。
通路には飲み屋や喫茶店など。
率直なところ、寂しい雰囲気です。
ところが階段(またはスロープ)を上がるとこんな風景が。
屋上が市営団地となっています。
配置も単調ではありません。
ここは坂出人工土地といって、建築系の方には有名な場所らしいです。
1968年に開発が始まった、メタボリズムの流れにある建築だそうです(時代に合わせて中身が新陳代謝していく)。建物の3階レベルに地面を作ってしまって、下には商店や劇場、駐車場など、上には市営住宅が建ち並んでいます。
この住宅の3階などもほんとは5階。
ヒューマンスケールに感じられます。
自動車も普通に上がってきているのでびっくりします。
ところどころ、下の設備の関係で上に出ているものがあったり。
普通に庭などもあります。
今回は時間の関係で、じっくりとは回っていませんので、公園や公共施設など
試みとして面白いのですが、残念ながら空き家が増えているようですし、下層部も寂しい感じがしました。意外にも住宅には風呂がないのですね。
このまま寂れさせるにはもったいないなと感じました。
<参考サイト>
日経ビジネス 昭和モダン建築巡礼
「日本住宅史上最大の実験、劇場上に市営住宅」
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