銀座の奥野ビル(旧銀座アパートメント)
東京に行ったついでに銀座の奥野ビル(旧銀座アパートメント)も見に行きました。
検索すると非常にたくさんの記事がヒットしますので、あまり説明はいらないですね。
昭和7年頃に建てられた高級アパートです。設計者は川元良一といって、初期の同潤会アパートや九段会館を設計した人。最後の同潤会アパートを見納めたのと同時に見るというのは感慨深い気もします。
建物の真ん中にスリットが入っていますが、これは左が1期、右が2期と2期に分かれて建設されたためだそうです。スクラッチタイルの落ち着いた雰囲気で、7階は増築なので雰囲気が違います。
<参考>
大月敏雄氏の『集合住宅の時間』の「第五章 迷宮のスタジオ・アパートメント」(2006年)
下から見上げたところ。窓を縁取っているのが面白い。
窓辺に植物を植えているところが多く、土のような壁に合っています。
奥野ビルがアパートだったのは戦前まで。戦後にオフィスビルとなり、今はギャラリービルのようです。6階までギャラリーが入っているので見学しやすいです。
1階ロビー。
一歩足を踏み入れると広がるタイルの世界。
落ち着いた色合いです。
何に使われたか、小窓。
開閉手動のエレベータも名物です。
エレベータの階数表示。
とても品のある階段室です。
地下にはかつて共同浴場があったらしい。
途中階のエレベータと階段室。
途中階の階段。
ちょっとずつ違います。
面白いのが、階段脇に窓があって、隣の階段が見えるんですよ。
7階へは階段が続いています(立入禁止)。
空室になっている部屋をのぞき込んでみました。
住宅はどんどん建て替えられてしまいますが、ギャラリービルとして戦前のアパートが残るのは貴重なことですね。見学もしやすいので、見に行く者としてはありがたいことです。
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