朽ちた水車工場(大阪府河内長野市)
河内長野市の奥、加賀田川に製粉工場があります。
川沿いにいくつも製粉工場があり、おそらくかつては水車を動力としていました。
河内長野市は生駒山麓とともに工業用の水車の多かった地域で、市内で最盛期には130基余りの水車があったそうです。
ここもその一つ。
川の上下に工場があり、荷物の昇降用らしいレールがあります。
ここの水車がなんと朽ちながらもまだ残っていました!
2つの建物の間に挟まれるように水車があり、上流から引いてきた水路が水車の上に伸びています。
昔、山登りをしたときには、もっと上流の別の水車が動いていて、モグサの匂いが漂っていた記憶があります。
朽ちたとはいえ、水車工場の構造が分かるのは今となっては貴重ではないでしょうか。
別の角度から。
工場の間に祠も見えます。
よくこんなところに建物を建てたなと思えます。
簡単に解体できないから残っているのかもしれません。
川側から見るとこうなっています。
突き出した建物の手前に、水車の羽根が顔を覗かせているのが見えるでしょうか。
かなわぬこととはいえ、この水車工場が復元できたら良い記録になるのにと思います。
*水車について調べていて、昨年末に、水車の小路のつなぐ会という団体が、京都の白川で「白川をつなぐ水車の竹中」というイベントを開催されたことを知りました。
京都疎水から分かれる白川にもたくさんの水車があったのですね。
知っていれば見に行ったのに残念です。
→チラシ(PDF)
<関連記事>
「ぐる博2008」
「観心寺恩賜講堂 〜ぐる博2009〜」
「東大阪ものづくりの源流-豊浦界隈」
<関連HP>
河内長野市HP「郷土トピックス 〜水車〜」
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