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2012年12月25日 (火)

新潟さと歩き(8)土の学校

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再び夏の新潟の旅です。
季節外れだし、近代のあれこれを楽しみにされている方には申し訳ないのですが、良かったら見て下さい。
もうしばらく続きます。

 

大地の芸術祭の訪ね歩きは、十日町のまちなかを離れ、山間部に向かいます。
ほんとは車が便利なのですが、私は苦手なので期間中に運行されている巡回バスを利用しました。

 

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こういう一日乗車券があります。
もっとも便数が限られるのでそんなに乗り倒せるわけではないです。

 

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車窓はいかにも夏の色。

 

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向かったのは、平成21年3月末に廃校になった旧東下組(ひがししもぐみ)小学校です。
十日町から東北方向の山間にあります。
そんなに奥深い所ではありません。
それほど古い校舎ではないですよね。

 

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芸術祭の中では、「もぐらの館」となっています。
土をコンセプトとする作品が集まっています。
入口の土のゲートをくぐるともぐらになった気分で校内を探検します。

 

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2階に上がる踊り場にはどこかの森が映し出されています。
これは中里和人さんの作品の一つで、房総と新潟の手堀トンネルを訪ねる映像が流されています。

 

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こちらは室内に作られた通路の向こうに同じく手堀トンネルの写真。
この会場の作品の中で、この手堀トンネルの姿にとても心ひかれました。機会あれば見てみたい。この場合は水を引くためのトンネルですが、油井や金鉱を掘る技術とつながっているのだろうかなどと想像がふくらみます。

 

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教室名の代わりに作家さんの名前が出ています。

 

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この廊下がまたすごくて、壁が端から端まで左官職人さんによる版築(土を突き固めた壁)になっています。

 

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足元には木の皮?が敷き詰められているので、ふかふかした感触を味わいながら歩いていくことになります。

 

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窓の外の風景とつながる不思議な空間です。
むしろ、外と全く異質な室内空間がある方が不自然?

 

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各地の土を使って風景を描く、南条嘉毅さんの作品。
あと3方の壁にも各地の作品が飾られていました。

 

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各地の地層をそのままはぎ取った土壌モノリス。
地質学の展示でもあるのですが、アートの目で見ても美しいグラデーションです。

 

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そして、学校の土から生まれたように、空に向かうハスの葉。
校舎全体が小学校時代とは違う姿を見せていました。

 

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校内で見かけた、たぶん旧東下組小学校の校章。
雪の結晶がモチーフですね。
今頃は雪が積もっていることと思います。

 

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ところで、小学校の向かいには火の見櫓が立っていました。
美しいシルエットですが、エッフェル塔みたいというと言い過ぎ?

 

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サイレンではなくて、鐘が吊されています。

 

もっとあちこち歩き回りたかったのですが、バスの時間があるので、次に向かいました。

 

<関連記事>
 ○新潟さと歩きシリーズ
 (1)大地の芸術祭2012  (2)津南の木造工場など  (3)十日町の木造工場  (4)囲うと溶かす  (5)大地の芸術祭・十日町会場  (6)除雪車のダンス  (7)文字通り小千谷  (8)土の学校
 (9)眺める部屋  (10)絵本の学校  (11)泊まれる学校  (12)松代の街道(完)

 

 ○これまでの新潟の記事の目次

 


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